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校長ブログ / 高等学校

2025.10 UPDATE

【高校校長ブログ】Vol.13 「言葉の力」も貢献? 侍ブルーがセレソン撃破!


 こんにちは、篠岡です。いやぁ、昨日の日本VSブラジルの試合、最高でしたね。サッカー素人の私から見てもJAPANの地力が世界レベルになりつつあるのがわかります。以前なら、選手やスタッフたちが「目標はワールドカップ優勝!」なんて言っても、「何言ってるの?」「〇年早いよ」と周りは冷めたリアクションをしていました。でも、ワールドカップ史上最多5度の優勝を誇るブラジル(日本の過去対戦成績0勝2分11敗)を初めて倒した今なら、多くの人が「充分期待できるね」と思うのでは?

 2点ビハインドから後半3得点での逆転勝利は、確かに個々のスキルが世界に通用することも証明しました。しかし報道によると、「前半の問題点をしっかり分析し、ハーフタイムの間にスタッフ・選手間でしっかり言語化したやりとりがあってそれが修正できたのが勝因」ということでした。そして、もう一つ印象的だったのは、試合後の選手たちへのインタビュー。歓喜に酔いしれて「やりましたー」「最高でーす」みたいな薄っぺらいコメントを残す者は一人もおらず、それぞれが喜びを表しつつも、冷静にゲームを振り返ってプレーを分析し、次への課題(個人&チーム)を挙げ、本当に高い目標に向かっていることが伝わってきました。そこから、世界レベルの現代サッカーが、極めてインテリジェンスなスポーツであることも実感しました。まさに「言葉の力」の大きさを証明したと言えるかもしれません。

 ここで思い当たるのが、以前本校で取材させていただいた日本サッカー協会(JFA)名誉会長田嶋幸三氏の「日本チームが世界一になるために、まずは世界で通用する選手たちを『言葉の力』で育成することが必要だ」という言葉です。そのため、30年も前に『言語技術教育(つくば言語技術教育研究所)』に着目し、指導者・スタッフ・選手たちに取り入れ、それがようやく結実してきたのかもしれません。実際、今の代表選手のほとんどが海外リーグに所属しています。これは単にサッカースキルがupしただけではなく、『言語技術』が多国籍選手との潤滑なコミュニケーション、論理的判断・分析に基づく臨機応変なプレー、戦術を理解した上での個々の動きとチームとしての高度な連動性、などを下支えしているのでしょう。

 まだまだ道半ばですが、「ワールドカップ優勝」に向けて、30年に渡る一貫した努力の賜物が昨日の試合だったように思います。来年のワールドカップ本番に向けて本当に頑張ってほしいものです。

 余談ですが、昨日の試合には本校卒業生の町野修斗選手も出場し、勝利に貢献しました。そういえば彼も現在ドイツ1部リーグボルシア・メンヒェングラートバッハで頑張っています。

 その後輩の本校サッカー部員も昨年から同じ『言語技術教育』を学んでおり、先輩の背中を追って一人でも多く世界に羽ばたく選手になってほしいものです。因みに彼らは全国サッカー選手権大会出場を目指し、現在大阪予選を奮闘中。best8まで登ってきたので、何としてもあと3つ勝利し、3年ぶりの大阪代表を勝ち取ってもらいたいものです。当然目標は『全国制覇!』

 見せろ「言葉の力」!

「JFAでの取り組みとその成果」…【言語技術科】日本サッカー協会 名誉会長 田嶋幸三さんインタビュー | 履正社中学校・高等学校

履正社高校サッカー部公式インスタ…【公式】履正社高校サッカー部(@riseisha_highschool_soccer) • Instagram写真と動画

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