BLOG

校長ブログ / 高等学校

2025.07 UPDATE

【高校校長プログ】Vol.9 「夏草や兵どもが夢の跡」

 

 こんにちは、篠岡です。夏休みに入りました、皆さんいかがお過ごしですか?

 日本列島は連日の猛暑です。水温が高すぎてプール実習をcloseすることになった夏はあまり記憶にありません。天気が良いのに屋外での部活動などに制限をかけざるを得ない現状はほんとうに悩ましいです。この夏の関西万博や甲子園、盛況であることは喜ばしいのですが、この炎天下に大勢の人々が集うこと、もし生徒たちを引率することになったら…と、昨今の夏のイベント開催には少し不安を覚えてしまいます。

 さて、昨日(7月29日)夏の甲子園大会の全国出場49校が出揃いました。当然履正社もここに名を連ねるべくベストを尽くしましたが、残念ながら26日準決勝で大阪桐蔭さんに敗れました。選手たちのいつものパフォーマンスが出し切れなかった感がある悔しい試合でしたが、それでも最後まで戦いきった部員全員に拍手です。お疲れさまでした。その桐蔭さんも決勝で敗れ、東大阪大柏原さんが大阪代表となりました。14年振り2度目の出場ということでおめでとうございます。同校監督が履正社ОBの土井健大さん(元オリックス・巨人)ということで、そんな思い入れも少し抱きつつ柏原高さんには大阪代表として全国制覇を目指して頑張ってほしいものです。「昨日の〇は今日の友」なんて言葉もあります。例えば、あるチームのファンが日頃他チームを応援することはなくても、日本代表として他国と戦うときには日頃のご贔屓には拘らず、他チームの選手も含めて日本チーム全体を応援してしまうものです。戦いが終わった今、そんな我々の思いも乗せて大阪代表が日本一になるよう応援したくなるのは私だけでしょうか?

 また、翌27日には本校女子野球部が男子の思いも託されて全国大会準決勝戦を福知山成美さんと戦いました。今春4月の全国大会決勝(@東京ドーム)では惜敗(準優勝)したこともあり、「今度こそ全国制覇」を合言葉に8月2日の決勝戦(@甲子園球場)には大応援団を派遣するつもりでした。しかし、その夢は叶わず準決勝で敗れてしまいました。私は去年・今年と男子・女子硬式野球部の言語技術の授業を担当し、選手たちとの距離が近かったこともあって、例年以上に思い入れが強かったのですが、両者とも甲子園への道はあと一歩のところで険しく遠かったです。ほんとうに残念ですが、彼ら、彼女らの健闘を心から讃えたいと思います。心の底から拍手です。

 こんなさまざまな思いを胸に、この夏は8月5日からの甲子園大会をテレビ観戦することになるんだなぁ…。球児の躍動する姿、熱狂する応援団や観客の姿を見ることになるんだなぁ…としみじみ感じております。画面越しのその姿に「RISEI」の文字が躍っている絵が重なって見えた時、ふと松尾芭蕉の名句「夏草や兵(つわもの)どもが夢の跡」を呟いてしまいそうになるような気がしました。

 

 何はともあれ、硬式野球部のみんな、ほんとうに熱い夏をありがとう。

 そして、本校学藝・競技両コースの皆さんにとっては、まだまだこれからが夏本番。各々の目標に向かって、暑い夏を熱い気持ちで乗り切っていこう!

TOP