皆さん、こんにちは。校長の江川です。11月に入り、急に寒さが到来しました。皆さんが体調を崩していないか心配です。また2学期期末試験が迫ってきました。早いもので2024年もあと1ヶ月と少しで終わります。今年最後の試験に向けて、悔いのないように準備を進めてほしいと思います。
さて年の瀬によく使われる慣用句に「有終之美(ゆうしゅうのび)」という言葉があります。これは、「しめくくりを美しくする」という意味で、最後までみごとにやりぬき、すばらしい成果を上げることを言います。
この言葉を体現して努力を重ねた末に、先日9月10日に引退会見をしたプロ野球選手が、オリックスのT-岡田(本名・岡田貴弘)外野手です。T-岡田選手は、2006年に履正社高校からドラフト1巡目でオリックスに入団した皆さんの先輩です。彼は、プロ5年目にはシーズン33本塁打を放ち、ホームラン王の初タイトルを獲得しました。その後、プロ通算19年で204本のホームランを打ち、長年にわたって活躍してきましたが、今シーズンはここまで3試合の出場にとどまっていて、この度引退を発表しました。T-岡田選手は引退会見で、「やれることはすべてやってきたと思えたので、すっきりした気持ちでユニフォームを脱ぐことができる」と笑顔で語りました。さらに、T-岡田選手の引退に際して、履正社高校の5年後輩にあたるヤクルトの山田哲人内野手は、「僕もそこを目指して頑張りたいなという気持ちになった」と、T-岡田選手の姿に向上心をかき立てられ成長の原動力となったことを述べています。
誰かがひたむきに努力する姿こそ、「しっかり、まっすぐ。」の精神だと思います。周囲の人々にも良い影響を与え、その組織や社会全体をレベルアップさせます。今回の期末試験に向けた学習においても、皆さんが自分のできることを全てやり、互いに切磋琢磨し合って「有終之美」を飾ってほしいものです。皆さんの頑張りに期待しています。
2024年11月25日
中学校長 江川昭夫