私は学校生活の中で学習を通じて、仲間との交流の中で人間性を育むという観点から、「行事が人をつくる」と考えています。悪天候により、今日の運動会が中止になりました。たいへん残念で仕方がありません。開催されるとしたら、開会式での校長挨拶の内容です。開催されたつもりで読んで下さい。
皆さん、おはようございます。本日、いよいよ運動会の本番を迎えました。ようやく暑さも落ち着き、過ごしやすい気温の中で運動会を開催できることを嬉しく思います。
今年のノーベル化学賞は、京都大学名誉教授の北川進さんが受賞しました。
その受賞インタビューの中で、北川教授は、細菌学者のパスツールが残した『幸運は準備された心にのみ宿る』という名言を、今の子供たちに伝えたいと述べました。
北川教授は、
「私がノーベル賞を受賞できたのは、突然宝くじを引いて当たったようなものではない。育っていく過程で先生や友達など色々な付き合いに恵まれ、多くの経験をしたことが土台となって今がある。日々の経験を大切にしている子供たちが、将来きっと花開く。」
と話されました。
運動会は、身体を動かすことや集団で動くことが得意ではない生徒にとっては、苦手な行事かもしれません。
しかし、運動能力や考え方に差がある人々が、互いに認め合い励まし合いながら勝利を目指す経験は、学校でしかできない貴重なものです。
きっと、皆さんの人生の糧になるに違いありません。
今日の運動会が生徒の皆さんやご観覧の保護者の皆様にとって、有意義で良き思い出になることを願っています。
2025年10月26日(第41回運動会開会式(中止)校長挨拶の内容です。)
思い出になるように、明日以降、どこかのタイミングで授業時間内に生徒のみの会を実施します。
中学校長 江川昭夫


運動会も行事 「行事が人をつくる」
第41回運動会 予行(10/23(木)⑤⑥限)の様子
