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校長ブログ / 中学校

2025.12 UPDATE

【中学校長ブログ】大阪・関西万博の公式キャラクター「ミャクミャク」に思いをはせると!

 毎年恒例の「新語・流行語大賞」が最近発表されました。

 今年の年間大賞には高市首相の言葉が選ばれましたが、もし私が審査できるならば、10ある候補の中で「ミャクミャク」を選んだでしょう。

 大阪・関西万博の公式キャラクターをデザインしたのは、絵本作家の山下浩平(やましたこうへい)さんで、生命の源である「細胞(赤)」と「水(青)」が一体となった姿を表現したそうです。その後、キャラクターの愛称が公募され、全国から集まった3万以上の作品の中で、川勝未悠(かわかつみゆう)さんが考案した「ミャクミャク」が選ばれました。

 川勝さんは、吹田市にある大学の社会学部社会学科の学生で、「現代社会学概論」という授業の課題でこの愛称を思いついたそうです。

 「ミャクミャク」というキャラクターは、3年前の発表時には「気持ち悪い」などと言われ、ネガティブなイメージがありましたが、その後その人気は急上昇し、会期が終了した今でも多くの人々から愛される存在になっています。

 私は、この「ミャクミャク」という愛称は、私たち人間の在り方を教えてくれる大切な言葉だと思います。現代社会の繁栄があるのは、今まで「脈々」と受け継がれてきた過去の人間の知恵や技術、歴史や文化のおかげです。私たちはそれらを学んで身につけ、さらに良いものにしてこれからも「脈々」と未来に受け継ぐ必要があります。大阪・関西万博とそのキャラクターは、「学ぶ大切さ」と、それを「次世代に伝える責任」を私たちに思い起こさせてくれました。

 皆さんが学校で学んでいる内容も、過去の人々から「脈々」と受け継がれてきた「過去からの贈り物」です。皆さんには、この年末年始を、今年学んだことや経験したことを思い起こし、それを来年どのように引き継ぎ発展させるのか、じっくりと考える時間にしてほしいと願います。

2025年12月20日(第2学期終業式校長挨拶の内容です。)                      

中学校長 江川昭夫

江川撮影 校長室のお花とミャクミャク (12/18金)

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