4月9日(火)から11日(木)の3日間,新入生オリエンテーションを実施いたしました。
4月9日(火)は,釜谷記念ホールにて,校長や生徒指導部,第1学年担当教員からのお話を聞きました。
ここでは,江川昭夫校長から1年生に向けてお話ししたことを掲載いたします。
新入生の皆さん,おはようございます。今日はオリエンテーションです。
オリエンテーションという言葉は「方向づけ」という意味です。皆さんがこの履正社中学校に適応し順応できるように準備をすることが今日の目的です。
ここで私が入学式や始業式でお話ししている履正社の建学の精神の話を続けます。
3つ目の「報本反始」という言葉の意味を覚えていますか。その意味は「初心に返り,今日の自分があるのは関わったすべての人のおかげと感謝する気持ちを忘れないこと」ということです。」
皆さんは今まで12年間生きてきました。生まれたばかりで大人の助けなしには何もできない赤ちゃんだった皆さんは,今新しい制服に身を包み,中学生として堂々とこの場に座っています。その成長は目覚ましいものがあります。
今日の皆さんがあるのは,皆さん一人ひとりがこれまで努力した成果です。しかし,周囲にいる大人や友人の助けがなければ,その努力を成し遂げることはできなかったでしょう。人間は一人では生きていけないのです。
実は,これから過ごす履正社中学校での3年間でも同様のことが言えます。皆さんの学年を担当する先生方,家で皆さんを支援してくださる保護者の方はもちろんのこと,同級生である中学1年生120名が互いに助け合うことで,皆さんの中学校生活がより良いものになるのです。皆さんには「前向きな助け合い」を目指してほしいと願います。
人間は凸凹しており,得意不得意があります。それを前提として各々の個性を認め合い,互いの不得意や失敗をフォローしていくことが大切です。
昔から「お互い様」,「おかげ様」,「恩返し」という言葉があります。お互いの良さを認め合うだけでなく,苦手な部分も認め合えるような文化がこの学年にできれば,皆さんは間違いなく最高の中学校生活を送ることができるはずです。
今日のオリエンテーションがそんな文化を醸成する第一歩となれば嬉しく思います。
令和6年4月9日 校長 江川昭夫
その他,オリエンテーション中には,自己紹介や校内見学をしたり,入学後初のテストを受けたりしました。
課題テストでは,入学前課題への取り組みの成果を発揮することができたでしょうか。また,ベネッセテスト(学力推移調査)では自分の実力を精一杯出し切れたでしょうか。
テストは受けた後が大切です。分からなかった問題や,選択肢に迷った問題などをそのままにせず,昨日より今日,今日より明日と成長し続けられよう,努力を惜しまない生徒になっていきましょう。