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校長ブログ / 高等学校

2024.03 UPDATE

3学期終業式を行いました

3月23日(土)に、3学期終業式を行いました。私の挨拶は、Zoomを用いて、各教室に映像付きで、配信しました。長文ですが、掲載させていただきます。

 皆さん、おはようございます。こうしてお話しするのは、2月20日の耐寒マラソン大会以来ですね。今年度、最後のお話となりました。この間の皆さんの活動を振り返って見ましょう。
 まず、部活動では、3月19日に日本武道館で開催された第46回全国高等学校柔道選手権大会の個人女子63kg級に2年生の森華依美(もり かいみ)さんが出場し、内股返で見事に一本勝ちをおさめ、ベスト16に輝きました。書道部は、第39回全国書き初め展覧会毛筆の部で、2年生の作品が、入選となりました。この作品は、書道教室前に展示しています。ぜひ、見てください。チアリーディング部は、3月17日に岡山県で開催された、全日本選抜チアリーディング選手権大会兼第29回西日本チアリーディング選手権大会の自由演技競技高等学校部門に出場し、第9位の成績をおさめました。吹奏楽部は、3月13日に豊中市立文化芸術センター大ホールで、「第11回定期演奏会」を、軽音楽部は、3月17日に記念ホールで、「FAREWELL LIVE」を、それぞれ開催し、日頃の練習の成果を大いに発揮し、見事な演奏と素敵なパフォーマンスを披露してくれました。女子硬式野球部は、3月21日から埼玉県で開催されている第25回全国高等学校女子硬式野球選抜大会に出場しています。順調に勝ち抜き、4月7日に東京ドームで行われる決勝戦への進出を、期待しています。
 また課題研究では、2月24日に、明治大学で開催されたQUESTCUP全国大会に、2年生2チームと1年生1チームが出場しました。3チームとも、クラスやRISEICUPでの発表から、さらに磨きをかけ、全国からの出場チームとともに、堂々と発表を行ってくれました。その結果、1年生の「はなえちゃんClub」が、グランプリを受賞し、全国優勝を果たしてくれました。また3月20日に青山学院大学で開催された「日本地理学会2024年春季学術大会高校生ポスターセッション」で、2年生が、「大阪の運河の消滅要因と現在の状況について」のテーマで、日頃の研究の成果を発表しました。
 3月9日に卒業式を行い、3年生は、卒業しました。会場設営など、準備を手伝ってくれた部員の皆さん、ありがとうございました。卒業生が、卒業証書授与の時、担任の先生から一人ひとり、名前を呼ばれて起立する様子を、私は壇上から見ていましたが、とても堂々とした立派な振る舞いでした。そんな3年生のために、生徒会の皆さんが、廊下や校舎の至る所に、飾りつけを行うとともに、手作りの動画で、お祝いをしてくれました。生徒会の皆さん、思いやり溢れる企画を、ありがとうございました。
 私は、この卒業式でも、漫画の話をしてしまいました。皆さんにも紹介しましょう。
昭和の時代、赤塚不二夫という漫画家がいました。「おそ松くん」、「ひみつのアッコちゃん」、「もーれつア太郎」といった数々のヒット作を生み出しました。その赤塚さんの代表作が「天才バカボン」です。当時も今も「ギャグ漫画」という位置づけの作品ですが、個性的な登場人物たちの語る言葉が、作品が発表された1967年から50年以上の時を超えて、現代を生きる私たちに温かな示唆を与えてくれます。 作品の中で「バカボンのパパ」は、こう語ります。
 「わしは、バカボンのパパなのだ
  この世は、むずかしいのだ
  わしの思うようには、ならないのだ
  でも、わしは、大丈夫なのだ
  わしは、いつでもわしなので、大丈夫なのだ
  あなたも、あなたで、それでいいのだ」
 赤塚さんと親交の深かったタレントのタモリさんは、バカボンのパパを通して語られる赤塚さんの考え方についてこう述べました。「赤塚不二夫の考えは、すべての出来事、存在をあるがままに前向きに肯定し、受け入れることです。それによって人間は、重苦しい意味の世界から解放され、軽やかになり、また時間は、前後関係を絶ちはなたれて、その時その場が異様に明るく感じられます。この考えを赤塚不二夫は見事にひとことで言い表しています。すなわち、『これでいいのだ』と。」
 高校卒業後の皆さんの人生は、決して平坦な道ばかりではないでしょう。その道のりを歩いていく皆さんには、自らをあるがままに前向きに肯定し、受け入れる心、すなわち自分を愛する心をどうか大切にしてほしいと願っています。その自分を愛する心こそが、他人を愛し、世界を愛する心につながっていくのです。
どうかしなやかに、そして強かに生きてください。そのような生き方の向こう側には、必ずやあなたのことを認め、温かく見守り、寄り添ってくれる人との出会いがあります。そして出会った相手に対する気持ちを大切にしてください。人との出会いが将来、自分にとって大きなものになるかどうかは、出会った人に対して、やさしい気持ちを尽くすることから始まるのではないかと思います。自分のことば、自分の行動を「やさしさ」という観点で振り返る習慣をつけたら、次は、きっと優しいことばが口からでてきて、取るべき行動もやさしくなります。そしてそれは、必ず豊かな人間関係につながります。
 4月6日は、入学式。いよいよ、新1年生が入学してきます。皆さんは、この新たな出会いを大切にし、良き先輩として、優しい言葉と行動で、新入生を導き、これからの履正社高校を、なお一層すばらしい学校にしてください。皆さんと一緒に、「生徒が主役」の学校を創っていきましょう。次は、4月8日の始業式で、またお会いしましょう。それまで、どうか、お元気で。

 続いて、校外表彰として、クエストカップ2024全国大会、第39回全国書き初め展覧会、全日本選抜チアリーディング選手権大会兼第29回西日本チアリーディング選手権大会出場者を、校内表彰として、第2回漢字検定校内最高得点者、第3回全校一斉漢字テスト及び第3回全校一斉英単語テスト満点者、第28回中高合同耐寒マラソン大会の優勝者をそれぞれ表彰しました。表彰ののち、第46回全国高等学校柔道選手権大会 女子個人63kg級に出場した森 華依美さんが、全国大会出場の報告をしてくれました。続いて生徒会長さんが、能登沖地震の募金のお礼を行い、最後に、生徒指導部からの話を行い、3学期終業式を終了しました。

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