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校長ブログ / 中学校

2025.04 UPDATE

【中学校長ブログ】大阪・関西万博の校外学習を実施しました。

 4月24日、履正社中学校の全校生徒354名が、春の校外学習として大阪・関西万博を訪問しました。全学年が同じ内容で校外学習を行うことは初めてでした。事前に教頭や担当教員による下見を複数回実施し、当日は大型バスを学年組毎に配置して、学校と会場を往復するなど、安全に配慮して実施しました。

 万博会場に到着すると、各クラスで集合写真を撮影し、班行動に入りました。生徒たちはお目当てのパビリオンを訪れたり、昼食を取ったり食事、お土産を購入したりと、好天に恵まれ、自由に4時間半を過ごしました。

 当日は混雑からほとんどパビリオンの事前予約ができず、生徒たちは自由に入場できる場所を巡る形になりましたが、唯一団体として予約できたパビリオンがBLUE OCEAN DOMEでした。「海の蘇生」をテーマに映像体験で地球や海洋に対する劇的な行動変容を引き起こすとされ、プラスチック海洋汚染防止など海への理解を深めることを目的として作ったパビリオンです。

 生徒たちが感激していたのは、その展示内容だけでなく、パビリオンの構造でした。世界的に有名な建築家・坂茂さんが「万博は将来に向けての実験をする場」と位置づけて設計したもので、素材の異なる3つのドームでできています。

 1つ目のドームは日本が世界最大の生産国である軽量のカーボンファイバー製であり、この素材を建築構造に使った世界で初めてのものです。2つ目のドームは、古くからある竹を、生のままではなく集成材加工して作られていました。3つ目のドームは、近年被災地における仮設住宅や避難所のパーテーションなどにも幅広く活用されている紙管(しかん)でできています。

 生徒たちはドームの天井を見上げたり、実際に建材を手で触ったりして、未来の建築物を体感していました。ちなみに、3つのドームのうちカーボン製のドームは、万博終了後にモルディブのリゾートホテルへの移築が決まっているそうです。

 このBLUE OCEAN DOMEのように、各パビリオンには未来への提言が込められています。

 このようなメッセージを受け取り、これからの社会を担う中学生が、将来それらを「しっかり。まっすぐ。」具体化してくれることを願っています。

2025年4月28日                          

中学校長 江川昭夫

大屋根リングの下を歩きます
Brian先生と

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