(第1学期始業式に話した内容です。)
皆さん、ご入学、ご進級おめでとうございます。昨日の入学式で新入生106名を迎え、今日から2025年度が始まります。
2025年日本国際博覧会、略称「大阪・関西万博」は4月13日から10月13日まで184日間の開催となります。
皆さんは、「万博」とは一体何か、知っていますか?「万博」とは世界各国が参加する国際博覧会のことで、1851年にロンドンで第1回が開催されました。日本初の万博は1970年の大阪万博で、テーマは「人類の進歩と調和」でした。皆さんもご存じの、近隣の吹田市にある有名な「太陽の塔」はそのシンボルとして作られました。2005年に愛知県で「愛・地球博」が開催され、それ以来、日本では20年ぶりに開催される万博になります。
それでは、万博は何のために開催されるのでしょうか?国際博覧会条約には、その目的は「広く色々な国や人に新しい文化や技術を紹介し、将来の展望を示すこと」だと記されています。例えば、1970年の大阪万博では、アメリカが月の石を展示したり、会場内の電気を原子力発電でまかなったりと、当時の最新技術が披露されました。一方、今回の大阪・関西万博では、人工知能(AI)やロボット技術によって、様々な地球規模の課題を解決する「いのち輝く未来社会のデザイン」がテーマとされています。テーマから、2つの万博を比較すると、この50年間で科学技術が大きく発展したことがよくわかります。
さらに50年後、世界はどのように変化しているのでしょうか?全く想像がつきません。ただし、変化は自然に起きるものではありません。次の50年間の社会の担い手は皆さんであり、変化を起こすのは皆さんなのです。ひとまず、皆さんには、これからの学校生活において、毎日の学びや経験を大切にして欲しいと思います。今は無駄に思えることでも、実はそのひとつひとつに意味があり、最終的にはすべてが皆さんの力になるはずです。小さな積み重ねの結果が大成につながります。 『しっかり、コツコツ。』、校訓の二番目、「勤労愛好」といっても過言ではないかもしれません。
新年度が皆さんにとって充実したものになることを願っています。
2025年4月8日 中学校長 江川昭夫

2位トーナメント優勝

個人優秀選手賞