(第3学期終業式に話した内容です。)
皆さん、おはようございます。本日は履正社中学校の2024年度第3学期終業式になります。1学期・2学期・3学期と「終業式」を行いました。今日はこの一年の学業を修めた「修了式」でもあります。意味合いが深いのです。今日で中1生のその教育課程を、中2生は中2の教育課程を終えることになります。そして、4月からはそれぞれ1つ進級して2年生、3年生になるのです。
進級するという意味合いは、小中学校と、将来皆さんが進学する高等学校や大学とでは大きく変わります。小中学校は保護者が子供に教育を受けさせる義務を負うことから「義務教育」と呼ばれ、基本的に毎年全員が一緒に進級します。しかし、高等学校からは皆さんが自分の意志で学ぶという位置付けになり、皆さん自身の責任が非常に大きくなります。具体的には、全ての教科において定められた以上の数の授業に出席して、定められた以上の成績を修めなければ、次の学年への進級が実らずに、もう一度その学年をやり直さなければならないこともあります。
なぜ、私がこのような話をしたかというと、この4月から次の学年に進級できるということの重みを皆さんに噛みしめてほしいからです。今日ここに出席できるということは、「当たり前」ではありません。皆さんのこの1年間の学習をはじめとする学校生活への取り組みが認められたからなのです。人によっては、取り組みが上手く展開せずに、中学校では進級できても、高校の規定に照らし合わせると進級が難しい場合もあるかもしれません。
私は、本日皆さんが進級できたことを心から喜びたいと思います。それと同時に、皆さんには年度の終わりに際して、今年度の自分自身を振り返り、気持ちを引き締め、強い思いを持って4月から新たなスタートを切ってほしいと強く願います。
2025年3月19日 中学校長 江川昭夫

