皆さん、こんにちは。校長の江川です。
今年の猛暑から脱して、朝晩はひんやりとした空気を感じられる時期になりました。先月の文化祭に続き、今月末の運動会に向けての準備が始まり、校内が活気づき始めています。その一方で、2学期の学習のターニングポイントである中間試験が1週間後に迫っています。試験1週間前からは放課後の講座やクラブ活動が休止になり、学習に落ち着いて取り組む環境が整います。
試験前の学習で一番大切なことは、「見通し」を持つということだと私は思います。「見通し」という言葉は「物事のなりゆきや将来のことを予測すること」を意味します。試験前の学習は、試験日程や試験範囲を確認した後、自分自身の学習の理解度を確かめて学習計画を立て、それを実行するというプロジェクトだと考えてください。もちろん学習を進めている間には新たな問題が発生したり、学習が予定通りに進まなかったりと、計画変更を迫られることもあるでしょう。 しかし、計画を微調整しつつ目標に向かって前進し続けなければなりません。
近年では、定期試験を廃止して、各教科が不定期に授業内で確認テストを実施する学校もあるようです。しかし私は「見通し」を持って行動する練習の機会として、定期試験は非常に有意義な体験の場であると考えています。各学年では、係の生徒が教室後部の黒板に試験範囲を板書し、担任が学習計画表を配布して、各人に学習計画の作成を求めるなど、生徒のやる気に火をつけるべく、様々な工夫をしています。あとは皆さんが「行動」するかどうか、にかかっています。
私は2学期の始業式で、「2学期は行事が多く忙しい学期になるけれども、常に自分の目標を見極め行動してほしい」という話をしました。文化祭と運動会という二大行事の間にある今回の中間試験はまさに皆さんの「行動力」が問われる機会です。
皆さんのたゆまない努力を心から願っています。「しっかり、こつこつ」ですよ。
2024年10月12日 中学校長 江川昭夫