(第1学期終業式にお話しした内容です。)
皆さん、こんにちは。校長の江川です。
学校には、入学式、始業式、終業式、卒業式というように、いくつかの節目があります。本日の1学期終業式は、その節目の1つです。「節目」とは、そもそも木材・竹などの「節」のある部分を示します。そこから派生して、「人生の節目」というように、「物事の区切り目」を表す言葉として使われます。今日本人の平均寿命は男性が81.05歳、女性が87.09 歳ですが、そんな長い人生の中にもいくつかの節目があります。私は皆さんにはその節目を何となくやり過ごすのではなく、有効に活用してほしいと願っています。
具体的に言えば、人生の節目は皆さんが「気持ちの区切り」をつけ、「次の目標設定」をするのに最高のタイミングです。どうしても日々ダラダラと過ごしていると、自分が何を目指しているのかがわからなくなってくるものです。だから、節目、節目において自分自身を見つめ直し、過去を反省し、理想とする未来の自分を再確認することが成長のカギになるのです。
さて、皆さんの1学期はいかがでしたか。入学式や始業式で立てた目標は達成できたでしょうか。もしそれが達成できたのであれば、次の節目に向けて新しい目標を設定してください。反対に、もしそれを達成できなかったのであれば、その原因を突き止め、次の節目までの目標を再設定してください。明日からの夏休みは普段の学校生活と比べて自由な時間を多くとることができます。夏休み限定の目標を立て、達成感を味わえる絶好のチャンスです。ぜひ、時間を有効に活用してほしいと思います。
繰り返しますが、「節目」という言葉は、竹や木の「節」が由来だそうです。竹は「節」があることで強風にも負けない反り(そり)の強さを身につけつつ成長するそうです。皆さんも人生の節目を大切にして、「しっかり、まっすぐ。」たくましく成長してほしいと願います。
2024年7月20日
中学校長 江川昭夫