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校長ブログ / 高等学校

2023.04 UPDATE

1学期始業式を行いました

今日は、8時40分から、新1年生を加えて、全学年で、始業式を行いました。今日もオンラインで行いました。まず私から、次の内容でお話しさせていただきました。

 皆さん、おはようございます。こうしてお話しするのは、2年生、3年生は、3月25日の終業式以来ですね。1年生とは、昨日の入学式で、お話ししましたね。入学式会場の設営と撤収を手伝ってくれたクラブ員の皆さん、いつもありがとうございます。
 さて、今日から新学年、新学期が始まります。突然ですが、皆さんの、今年度の目標は、何ですか。私の目標は、今年度も、この履正社高校を今以上に「いい学校」、皆さんや保護者の方に「入って良かった」と思ってもらえるような学校にすることです。
 そのために、今まで以上に「生徒が主役」の学校を作っていきたいと思っています。部活動でも学校行事でも生徒会活動でも、そして授業でも、皆さんが「主役」です。部活動、学校行事、生徒会活動で「主役」というのは、何となくわかると思いますが、私が一番大切にしたいのは、授業でも皆さんが「主役」ということです。
授業中、何も考えずに、黒板をノートに写しているだけの人は、いませんか。やらされているだけの勉強の人は、いませんか。まさか、寝たり、しゃべったりしている人は、いないですよね。先生からの問いかけに、まずは、しっかり自分で考え、時には仲間と一緒に考える。そしてそれを分かりやすい言葉や方法で表現・発表し、相手に理解してもらう。その発表を聞いた人は、内容をしっかりと理解し、自分の意見を持ち、必要に応じて建設的な反論や批判を行う。発表者は、その反論や批判を、くさることなく真摯に受け止めて、さらに考えを深めていく。そういう取組みを、私たちも、さらに進めていきますので、授業でもぜひ「主役」になってください。
 ただ「主役」には、それなりの責任と自覚も必要です。そのために、2つのことをお願いします。
 まず1つめは、「自分の可能性を幅広く探って欲しい」ということです。皆さんは、「未見の我」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。「未見の我」とは、皆さんがまだ理解していない自分自身のことを言います。江戸時代幕末に、松下村塾を開校し、高杉晋作、桂小五郎、伊藤博文らを育てた吉田松陰は、塾生に対し、「未だ見たことのなかった自分をめざしなさい。心は熱く、一生に一度くらい、本気でやってみなさい。必ず達成します。運命を造りなさい。」と叱咤激励しました。
 皆さんも、「自分の力は、これくらい」、「これは自分には、向いていない」などと、自分の可能性を自分で狭めてはいけません。なぜなら、人は、その人が可能と思う以上のことは、実現できないからです。「あれかこれか」ではなく「あれもこれも」と欲張って、勉強や部活動、学校行事、生徒会活動などに積極的に全力で取り組むなかで、「未見の我」を発見し、自己の可能性を拡大していってほしいと願っています。
 2つめは、「出会いを大切にしてほしい」ということです。今日から、新しいクラスメート、新しい先生方との出会いがあります。この出会いを大切にし、これから仲間になっていってください。ただ、自然と仲間になるのではありません。みんなで仲間として育っていくのです。でも人とうまく付き合うということは、大変難しいものです。履正社で出会って、一緒に活動する私たちは、どうすればいいでしょうか。それは、相手に自分がしてほしいと思うことを、自分がまず、相手にしてあげることです。朝「おはよう」と声をかけてもらえれば、気持ちがいいですね。「ありがとう」と言ってもらえれば、うれしいものです。「和顔愛語(わがんあいご)」という言葉があります。「わがん」とは、ニコニコとした明るい顔です。「あいご」とは、「ありがとう」とか「すみません」というような思いやりのある優しい言葉です。ぜひ実行してみてください。逆に、相手が嫌がることは、絶対にしてはいけません。これは、リアルでもネットでも同じことです。
 そして私は、「主役」の皆さんを、「がんばっている履正社」を、いろんな機会に、いろんな人たちに、どんどんPRしていきたい。ただネタがなければ、PRすることもできませんので、いろんな活動に取り組んでください。私も、どんどん取材に行きます。まずは、皆さんの授業中の様子を見せてもらいたいと考えています。しばらくしたら、また授業中にお邪魔しますので、よろしくお願いします。大事なことなので、2回言います。授業中、何も考えずに、黒板をノートに写しているだけの人は、いませんね。やらされているだけの勉強の人は、いませんね。学びを楽しみましょう。
 2年生、3年生には、お話ししていますが、私は、漫画やアニメが大好きです。そして私の話には、漫画やアニメのセリフが、よく出てきます。春アニメが始まりました。同じ趣味を持つ人、よければ、ともに語り合いましょう。校長室のドアを開けてお待ちしています。今日は、第Ⅲ期「NEW WORLD」が始まった、私が一番楽しみにしている「Dr.STONE」のセリフを紹介しましょう。
 「科学では分からないこともある、じゃねえ。分からねえことにルールを探す。そのくっそ地道な努力を、科学って呼んでるだけだ」
 なぜか全人類が石化する怪現象が発生し、近代文明が途絶してしまいました。
 「人類が築いた石の時代から近代文明までの200万年を、一気に駆け上がり、世界を取り戻す。」
のが、「Dr.STONE」の世界観。その過程で、科学の実験が、たくさん登場します。何百回も、仮説と実験、TRIAL and ERRORを繰り返す過程で、「科学ではわからんことも、この世の中には、あるってことか」と、仲間からお決まりのセリフを言われたときの、主人公 千空(せんくう)君のセリフです。
 私たちも、「分からねえことにルールを探す。そのくっそ地道な努力」を、続けていきましょう。でも、人間っていつもいつもがんばれるわけがない。ちょっと心や体がしんどいな、話を聞いてほしいなと思ったら、遠慮なく私たちに相談してください。私たちも声をかけていきたいと思います。「いい学校」とは、誰かから与えられるものではなく、皆さんと私たち教職員が一緒になって作っていくものだと考えています。皆さんも、私たち教職員も「来てよかった」と思える履正社高校にして行きましょう。これで、私のあいさつを終わります。

続いて、女子硬式野球部の表彰と、新しく本校に来られた先生方の紹介、生徒指導部長のお話、男子硬式野球部から選抜応援のお礼、サッカー部から本日14時から緑地公園陸上競技場で行われるプレミアリーグ第2節の試合の案内を行い、始業式を終了しました。

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