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校長ブログ / 高等学校

2022.04 UPDATE

1学期始業式を行いました

今日は、8時40分から、新1年生を加えて、全学年で、始業式を行いました。今日もオンラインで行いました。まず私から、次の内容でお話しさせていただきました。

 皆さん、おはようございます。こうしてお話しするのは、2年生、3年生は、3月24日の終業式以来ですね。1年生とは、昨日の入学式で、お話ししましたね。入学式会場の設営と撤収を手伝ってくれたクラブ員の皆さん、いつもありがとうございます。
 この春休みの間、女子剣道部は、3月26日から、愛知県で開催された第31回全国高等学校剣道選抜大会に出場しました。初戦、宮城県の小牛田農林(こごたのうりん)と対戦し、残念ながら、敗れてしまいましたが、全国大会出場という立派な成果を上げてくれました。この経験を活かして、さらなる高みをめざしてください。女子硬式野球部は、3月27日から、埼玉県で開催された第23回全国高等学校女子硬式野球選抜大会に出場し、駒沢学園女子、京都明徳、蒼開を破り、準決勝に進出しました。準決勝では、残念ながら、神戸弘陵に1-3で敗れ、東京ドームでの決勝進出はなりませんでしたが、全国3位というすばらしい成果をおさめてくれました。よくがんばりました。さらなる活躍を期待しております。
 さて、今日から新学年、新学期が始まります。突然ですが、皆さんの、今年度の目標は、何ですか。私の目標は、今年度も、この履正社高校を今以上に「いい学校」、皆さんや保護者の方に「入って良かった」と思ってもらえるような学校にすることです。
 そのために、今まで以上に「生徒が主役」の学校を作っていきたいと思っています。部活動でも学校行事でも生徒会活動でも、そして授業でも、皆さんが「主役」です。部活動、学校行事、生徒会活動で「主役」というのは、何となくわかると思いますが、私が一番大切にしたいのは、授業でも皆さんが「主役」ということです。
授業中、何も考えずに、黒板をノートに写しているだけの人は、いませんか。やらされているだけの勉強の人は、いませんか。まさか、寝たり、しゃべったりしている人は、いないですよね。先生からの問いかけに、まずは、しっかり自分で考え、時には仲間と一緒に考える。そしてそれを分かりやすい言葉や方法で表現・発表し、相手に理解してもらう。その発表を聞いた人は、内容をしっかりと理解し、自分の意見を持ち、必要に応じて建設的な反論や批判を行う。発表者は、その反論や批判を、くさることなく真摯に受け止めて、さらに考えを深めていく。そういう取組みを、私たちも、さらに進めていきますので、授業でもぜひ「主役」になってください。
 ただ「主役」には、それなりの責任と自覚も必要です。そのために、2つのことをお願いします。
 まず1つめは、「自分の可能性を幅広く探って欲しい」ということです。皆さんは、「未見の我」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。「未見の我」とは、皆さんがまだ理解していない自分自身のことを言います。江戸時代幕末に、松下村塾を開校し、高杉晋作、桂小五郎、伊藤博文らを育てた吉田松陰は、塾生に対し、「未だ見たことのなかった自分をめざしなさい。心は熱く、一生に一度くらい、本気でやってみなさい。必ず達成します。運命を造りなさい。」と叱咤激励しました。
 皆さんも、「自分の力は、これくらい」、「これは自分には、向いていない」などと、自分の可能性を自分で狭めてはいけません。なぜなら、人は、その人が可能と思う以上のことは、実現できないからです。「あれかこれか」ではなく「あれもこれも」と欲張って、勉強や部活動、学校行事、生徒会活動などに積極的に全力で取り組むなかで、「未見の我」を発見し、自己の可能性を拡大していってほしいと願っています。
 2つめは、「出会いを大切にしてほしい」ということです。今日から、新しいクラスメート、新しい先生方との出会いがあります。この出会いを大切にし、これから仲間になっていってください。ただ、自然と仲間になるのではありません。みんなで仲間として育っていくのです。でも人とうまく付き合うということは、大変難しいものです。履正社で出会って、一緒に活動する私たちは、どうすればいいでしょうか。それは、相手に自分がしてほしいと思うことを、自分がまず、相手にしてあげることです。朝「おはよう」と声をかけてもらえれば、気持ちがいいですね。「ありがとう」と言ってもらえれば、うれしいものです。「和顔愛語(わがんあいご)」という言葉があります。「わがん」とは、ニコニコとした明るい顔です。「あいご」とは、「ありがとう」とか「すみません」というような思いやりのある優しい言葉です。ぜひ実行してみてください。逆に、相手が嫌がることは、絶対にしてはいけません。これは、リアルでもネットでも同じことです。
 そして私は、「主役」の皆さんを、「がんばっている履正社」を、いろんな機会に、いろんな人たちに、どんどんPRしていきたい。ただネタがなければ、PRすることもできませんので、いろんな活動に取り組んでください。私も、どんどん取材に行きます。まずは、皆さんの授業中の様子を見せてもらいたいと考えています。しばらくしたら、また授業中にお邪魔しますので、よろしくお願いします。大事なことなので、2回言います。授業中、何も考えずに、黒板をノートに写しているだけの人は、いませんね。やらされているだけの勉強の人は、いませんね。学びを楽しみましょう。
 2年生、3年生には、お話ししていますが、私は、漫画やアニメが大好きです。そして私の話には、漫画やアニメのセリフが、よく出てきます。4月から始まった春アニメの中で、私が一番楽しみにしているのは「アオアシ」です。今日は、第38話から、主人公の青井葦人くんが所属する東京シティエスぺリオンユースの福田監督のセリフを紹介しましょう。
  「自分でつかんだ答えなら、一生忘れない。」
 福田監督は、第210話で、こんなセリフも言っています。
  「正解をさっさと伝えるなんて、指導者の怠慢さ。自分で考えさせることに――意義がある。」
 私たちは、皆さん自身で考え、自分で答えを見つけてもらう、そういう取組みを、今以上に進めておきます。皆さんも正解を待つのではなく、しっかりと自分で考えましょう。
 ちなみに、東京シティエスペリオンユースは、第280話で、プレミアリーグ・イーストの最終節を、暫定1位の青森星蘭高校と対戦し、後半アディショナルタイム終了間際、アシトくんが阿久津くんにロングフィードをつなぎ、阿久津くんが勝ち越しゴールを決め、プレミアリーグ・イーストを制し、3連覇を達成しました。履正社高校サッカー部も、4月3日に、プレミアリーグ・ウエスト第1節を、SAGAサンライズパーク球技場で、サガン鳥栖U-18と対戦し、残念ながら0-3で敗れました。でもアウェーでは、仕方ありません。まだ21試合もあります。4月10日に、ホームに、サンフレッチェ広島FCユースを迎えて、第2節を戦います。健闘を祈っております。がんばってください。
 がんばれと気楽に言いましたが、人間っていつもいつもがんばれるわけがない。ちょっと心や体がしんどいな、話を聞いてほしいなと思ったら、遠慮なく私たちに相談してください。私たちも声をかけていきたいと思います。「いい学校」とは、誰かから与えられるものではなく、皆さんと私たち教職員が一緒になって作っていくものだと考えています。皆さんも、私たち教職員も「来てよかった」と思える履正社高校にして行きましょう。これで、私のあいさつを終わります。

続いて、女子硬式野球部、女子剣道部の表彰と、生徒さんに公募した履正社創立100周年記念ロゴで、優秀賞に輝いた作品を紹介しました。最後に、生徒会の皆さんが、4月11日の新入生歓迎会の案内をしてくれました。

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