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校長ブログ / 中学校

2025.04 UPDATE

【中学校長ブログ】創立103周年記念日に寄せて

 4月13日よりニュージーランドの高校2校(オークランドにあるマッセイ高校とタウランガ郊外にあるテプケ高校)の生徒の皆さんが履正社を訪れ、本校の生徒や教員の家にホームステイしながら交流を深めています。

 学校の歴史を紐解くと、本校はこのような国際交流を昭和初期から実施していたことが分かります。創立当時、大阪府福島商業学校という名称だった本校は、大阪の学校では珍しく、修学旅行で朝鮮と満州へ行っていました。この行事は朝鮮・満州の名前から取って、「鮮満旅行」と呼ばれていました。

 大阪から下関まで鉄道で行き、そこから船で釜山へ渡るというルートで、朝鮮では朝鮮神宮・朝鮮総督府・南大門などの観光をした後、満州へ入り、同国の観光をしました。1925年(大正14年)から1936年(昭和11年)まで11回実施され、771名の生徒が参加したという記録が残っています。残念ながら、太平洋戦争が進むにつれて、反日運動が激化したためにこの旅行は打ち切られました。

 4月20日で学校法人 履正社は創立103周年を迎えます。この103年間、創立者 釜谷善藏先生がかかげた「履正不畏」「勤労愛好」「報本反始」という建学の理念を受け継いできました。

 いつものように校訓の内容を分かりやすく、皆さんに伝える私なりに解釈は、以下の三つです。

 「しっかり、まっすぐ。」「しっかり、コツコツ。」「しっかり、笑顔で。」

 それと同時に、本校は、先程紹介した「鮮満旅行」のように、先例に捉われず、常に先の時代を見据え、新しいことに挑戦してきました。

 創立記念日にあたり、伝統を大切にしつつ、挑戦を恐れず、理想の教育を追求していくといく決意を新たにいたしました。

 今後とも本校の教育に注目していただければ幸いです。

2025年4月20日                       中学校長 江川昭夫

記念碑とともに 103周年記念日 2025.04.20.撮影

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