9月1日(金)に、2学期始業式を行いました。私の挨拶は、Zoomを用いて、各教室に映像付きで、配信しました。長文ですが、掲載させていただきます。
皆さん、おはようございます。皆さんにこうしてお話させていただくのは、7月25日の1学期終業式以来ですね。皆さんは、この間、夏期進学講座や部活動の練習や試合、コンクールなど、忙しく過ごされたことでしょう。
さて、私の夏の一番の思い出は、男子硬式野球部の皆さんが、甲子園に連れて行ってくれたことです。試合後、多くの皆さんから「良い試合だったね。惜しかったね。」とお声掛けいただきました。併せて「良い応援だったね。人文字もきれいかったよ。」と褒めていただきました。アルプススタンドで、皆さんが、一生懸命声援を送ってくれた姿が、何よりうれしかった。甲子園に行けなかった人も、テレビの前で、声援を送ってくれたことでしょう。ありがとうございました。
今日は、アニメではなく、3回戦で仙台育英に敗れた後、宿舎でのミーティングで、多田監督が部員さんに贈った言葉を、皆さんにも紹介しましょう。
「選抜で負けてから悔しい思いをしたと思うけど、努力した成果が出て、最高のゲームが出来たと思う。努力したら、結果が出るということを、今後大人になってからもわかっておいてほしい。あとは感謝の気持ちを持ってほしい。今回も多くの人が応援してくれた。こちらから『ありがとう』といえるようにせんとあかん。『ありがとう』と言える人生は、素晴らしい人生。そういう人生をこれからも歩めるようにしてほしい。」
1学期の終業式でもお話しましたが、人間は、必ず失敗します。大切なのは、失敗にしっかり向き合い、何が原因か、何が課題か、そして解決するにはどうするか、しっかりと考えて、それを確実に実行する。野球部の皆さんは、見事に実現してくれました。選抜で目立ったフライアウトやフォアボール、春大会での守備の乱れが、この夏には見事に解決されていました。
さらに野球部は、国体出場が決定するとともに、森田大翔くんが、U-18の日本代表に選ばれました。おめでとうございます。森田くんは、8月28日に、東京ドームで大学日本代表との壮行試合に出場したのち、30日に開催地の台湾に出発し、31日から開催されるU-18ベースボールワールドカップに出場しています。今日、初戦でスペインと対戦します。森田くんは、4番サードでの出場が予定されています。全国に、さらに世界に羽ばたく、皆さんのさらなる活躍を期待しています。
また私の夏は、オープンスクールや私学展などで、履正社高校の良さを中学生に、お伝えしました。オープンスクールでは生徒会の皆さんが、お出迎えや作成してくれた動画で履正社高校を紹介してくださるとともに、新しく、食堂で「しゃべり場」を開催して、中学生からの質問に答えてくれました。チアリーディング部や吹奏楽部の皆さんは、オープンスクールの冒頭で、歓迎のパフォーマンスを披露してくれました。オープンスクールで、私がお話しするより、学習、クラブ活動や学校行事などで、実際に活動してくれている皆さんの姿こそが、一番のPRです。引き続き、充実した高校生活を送るとともに、登下校時の通学マナーもしっかり意識してください。
「歩道を広がって歩いていて、通られへんやないか。」「自転車でぶつかっても、知らん顔で、通り過ぎる。」「電車で、大きな声で話していてうるさい。」とのお電話を、引き続きいただいています。さらに「野球で有名やからと言って、いい気になってるのとちゃうか。」と言われるのは、とても残念で悔しいです。皆さん一人ひとりが、履正社を背負っている看板です。登下校時は、人は2列(気持ちは1列)、自転車は1列を守るとともに、前後左右に意識を向けて、近づいてくる人を見かけたら、さっと道を譲る、スピードを落とすなどの思いやりを持ってください。皆さんなら、できるはずです。
今日から2学期が始まりました。秋というには、全くほど遠いですが、8月8日に立秋もすぎ、暦の上では、もう秋です。秋は、スポーツの秋、芸術の秋、読書の秋、食欲の秋などと言われ、何をするにも最適の季節とされています。2学期は、それぞれの秋を見つけて、満喫してください。
3年生、いよいよ、出願校を決めるなど、実際にアクションを起こす時期が近づいてきました。ただ、模試の結果を見ても、なかなか志望校との距離が縮まらず、悩んでいる人もいることでしょう。不安や悩みがあると思いますが、それは当たり前のことです。受験生なら、誰もがこれからの時期、不安や悩みで一杯です。必要以上に気に病むことは、ありません。皆さんなら、最後までやり抜いてくれることと信じています。自分を信じて、焦らずコツコツと、ムリ・ムダ・ムラがないように、計画的に取り組んでください。
受験するのは、もちろん皆さん個人ですが、私は、進路実現は、チームプレイだと考えています。皆さん自身の努力に加えて、同じ目的を持った仲間、それを支える保護者の皆さんや先生方とともに、力を合わせて成長し、実現しましょう。
特に、大切なのは、仲間。3年生では、2学期の途中で、進路が決まる人も出てくることでしょう。早く進路が決まったからと言って、また「この科目は、受験には必要ない」などと言って、授業中、集中力を欠くことのないように。まして、他の人の邪魔をすることは、絶対に許されません。これは、1年生、2年生でも一緒です。クラス全体で、最後まで静かに盛り上げ、協力し、高め合っていきましょう。秋は、勉強の秋でもあります。私たちも授業アンケートで皆さんからいただいた結果を活かして、さらにより良い授業を行っていきます。一緒に、学びを楽しみましょう。また授業を見せてもらいに、教室にお邪魔しますので、よろしくお願いします。
9月の文化祭や10月の体育祭も、皆さんの力とアイデアで、大いに祭りを盛りあげてください。秋は、実りの秋でもあります。夏に培った力を発揮し、これからの大いなる収穫を期待して、2学期始業式の挨拶とします。今日は、アニメの話は、しないつもりでしたが、今朝、曽根駅から学校に向かっているときに、曽根の交差点で、野球部の生徒さんから、
「僕、水上アスレチックに行ったんですけど、コナンのアニメで、『水面はコンクリートよりかたい』といったセリフがあったので、ぜひ紹介してください。」と頼まれました。
「紹介するのはええけど、それをどう、始業式の話と結びつけたらいいね。」と聞くと
「それは、校長先生が考えてください。」とのことでした。
そこで、リクエストにお応えして、劇場版名探偵コナン第21作「から紅の恋歌(ラブレター)」で、最後、皐月堂が崩れる際に、服部平次くんが、遠山和葉さんをバイクに乗せて崖に飛び移るシーンで、言ったセリフ。
「無理や、この高さやと、水面もコンクリートのように、かとうなる。」
皆さんは、このセリフは、正しいと思いますか。さらに、平次くんは、かとうなる理由として「高さ」をあげていますが、他の要素は、ないのでしょうか。ぜひ、調べてみてください。
7月から始まった夏アニメも、いよいよ大詰め、佳境に入ってきました。同じ趣味を持つ人、大いに語り合いましょう。今日も最後まで聞いてくださって、ありがとうございました。
続いて、校外で活躍してくれた皆さん(女子バレーボール部:第18回世界U19女子バレーボール選手権大会第4位、男子硬式野球部:第105回全国高等学校野球選手権記念大阪大会優勝、第31回WBSC U18ベースボールワールドカップ出場、陸上競技部:第78回大阪高等学校総合体育大会陸上競技の部女子2年1500m優勝・800m第2位、吹奏楽部:第62回大阪府吹奏楽コンクール北摂大会 大編成の部銀賞)を表彰しました。
続いて生徒会から文化祭有志企画の話、生徒指導部からの話と最後に諸連絡を行い、2学期始業式を終了しました。