7月23日(土)に、1学期終業式を行いました。私の挨拶は、Zoomを用いて、各教室に映像付きで、配信しました。長文ですが、掲載させていただきます。
皆さん、おはようございます。今日で、1学期も終わり、明日から夏休みですね。夏休みは、普段より、時間的・空間的に余裕があります。それを活かして、日頃やりたくてもできなかったことに、果敢にチャレンジください。併せて、履正社高校生として、ON・OFFを切り替えた、節度ある行動をお願いします。
クラブ活動で、夏の大会やコンクールに、臨んでいる皆さん、皆さんが日頃の練習の成果を、充分に発揮してくれることを期待しています。
女子バレーボール部は、7月21日(木)から奈良県で開催されている「第75回近畿バレーボール高等学校選手権大会」に出場し、準々決勝まで勝ち上がり、近畿ベスト8の成果を上げてくれました。また、7月26日(火)に、大阪府で開催される「第8回近畿ビーチバレーボールジュニア大会」にも出場します。
剣道部と柔道部は、全国の強豪が数多く参加して福岡市で開催される、金鷲旗・玉竜旗高校柔剣道大会に、柔道部は、7月22日(金)から、剣道部は、7月25日(月)から、それぞれ男女とも出場します。また、剣道部は、女子個人戦でも8月5日(金)に高知市で開催されるインターハイに出場します。
サッカー部は、徳島市で開催されるインターハイで、7月24日(日)に、秋田の明桜と1回戦を戦います。
男子硬式野球部は、「第104回全国高校野球選手権大阪大会」で7月22日(金)に3回戦を勝ち抜き、今日10時から、4回戦で日新と対戦します。
女子硬式野球部は、兵庫県丹波市で開催される「第26回全国高等学校女子硬式野球選手権大会」に2回戦から出場し、7月24日(日)に、福知山成美と対戦します。
吹奏楽部は、7月30日(土)に、豊中市立文化芸術センターで開催される「第61回大阪府吹奏楽コンクール北摂地区大会」に出場します。今年は、大編成での出場ですね。磨きをかけた美しい演奏を聴かせてください。
また陸上部は、多くの種目で、近畿大会出場、テニス部は、大阪高等学校春季テニス大会で、団体戦ベスト8、大阪私立高等学校テニス選手権大会で、団体戦ベスト4の成果を残してくれました。
部員の皆さんだけでなく、進学で自己実現をめざしている皆さんも、この夏にしっかりと鍛えて、実りの秋を迎えてください。
さて、迎えるといえば、漫画「Dr.STONE」と「ゴールデンカムイ」が、最終回を迎えました。「ちはやふる」もあと1話で最終回。「Dr.STONE」のセリフは、以前紹介しました。「ゴールデンカムイ」は、学校で紹介するのは、なかなか勇気がいるセリフが多くて、私には紹介する度胸がありません。というわけで、今日は、「ちはやふる」のセリフを紹介しましょう。二手に分かれ、小倉百人一首のかるた札を取り合う競技かるた。その魅力に引きこまれ、クイーンをめざす高校生、綾瀬千早さんを主人公に、競技かるたに打ち込む高校生たちの姿を描いた漫画で、アニメ化や実写化も、それぞれ3回されています。私には珍しく、コミックを全巻、持っています。最終第50巻も買おうと思います。そこから、コミック第3巻第12首で、千早さんの幼馴染、まつげくんこと、かるた部部長、真島太一くんが、入部を迷う、机くんこと駒野勉くんに言った言葉。
「かるたの才能なんか、おれだって持ってねぇ。きついけどやってんだ。負けるけどやってんだ。だって勝てたとき、どんだけうれしいか・・・。っ なんだおれ ダセッ・・・。でもおれは、仲間にするなら、かるたの“天才”より、畳の上で努力し続けられるやつがいい。」
自分には、かるたの才能がないと思う太一くんは、才能のある千早さんや、メガネくんこと綿谷新くんに、劣等感を持ちつつも、追いつくために苦しみながらも努力し続けてきました。そんな太一くんだからこそ、初心者で、入部することをためらう机くんに向けて言えたセリフだと思います。ちなみに、私は、太一くんが、一番のお気に入りです。
千早さんたちの瑞沢高校は、進学校です。かるた部の顧問で、机くんの担任である宮内先生は、コミック第26巻第136首の、2年生最後のHRで、こんなことを言っています。
「4月からあなたたちは、受験生。勘ちがいしては、いけませんよ。受験生とは、勉強の習慣がついている者のことです。勉強をし、疑問を持ち、理解し演習をする。これが習慣になっていますか。社会に関心を持っていますか。大学入試の範囲は、教科書だけではなく、あなたたちの人生全部です。」
そして、太一くんがかるた部をやめてしまい、かるたが取れないと落ち込む千早さんに、コミック第27巻第139首で、担任の深作先生がかけた言葉。
「学びなさい。なんでもいい。学びなさい。」
落ち込んでいる時、悩んでいる時、どうしたらいいか分からない時、勉強に限らず、なんでもいいから学んでみる。新しい知識を自分の中に入れてみる。そうしたら思いがけないところから解決策が見えてくるかもしれません。
小倉百人一首の中で、私は、和泉式部の
「あらざらむ この世のほかの 思ひ出に 今ひとたびの 逢ふこともがな」
が好きです。高校生の時に、百人一首を全部覚えたことが、古文の理解に、とても役立ちました。今となっては、ほとんど忘れていますが、歌の意味や歌人の心情は、高校生の時より、分かる気がして、学んでよかったと思っています。学んだことで、無駄になることなど一つもありません。
履正社高校は、皆さんにぜひ
「学んでもらいたい。」そして「学びを楽しんでもらたい。」
と思っています。
6月20日(月)に実施した、授業アンケートへのご協力ありがとうございました。アンケート結果を活かして、私たちは、さらにより良い授業を行っていきます。一緒に、学びを楽しみましょう。
続いて、校外で活躍してくれた皆さん(JOCジュニアオリンピックカップ武術太極拳大会長拳の部優勝、サッカー部:インターハイ大阪府予選優勝、剣道部:インターハイ大阪府予選女子個人戦優勝、女子バレーボール部:インターハイ大阪府予選第4位・ビーチバレー大阪高校選手権第3位、テニス部:大阪私立高校テニス選手権第4位、漢字検定優秀合格者)、及び校内で活躍してくれた皆さん(球技大会:各種目優勝クラス、ニュースポーツ大会:各種目優勝クラス、スポーツテスト:最高成績者)を表彰しました。
最後に諸連絡を行い、1学期終業式を終了しました。