集約文理コース・S類 教員インタビュー特集集約文理コース・S類 教員インタビュー特集

Pick up Interview

教員インタビュー

日山 志津子先生

進路指導部長
数学科教諭

大阪府生まれ。大学での専攻は数学。2004年に履正社高校に入職。子育ての経験を活かし、2014年より現職をつとめている。モットーは「学びへの努力は、進路選択の最大の道しるべ」

一生を変える学びとの出会いを。

――先生ご自身は、高校時代はどんな生徒でしたか?

「子どもの時から本が大好きで、学生時代の私を知る人は、私が教師になったというとまず国語か英語の先生だと思われるのではないでしょうか。実際、高校に入学した当初は外国語大学を志望していました」

――それがなぜ、数学の先生に?

「高2の時に微分積分に出会った瞬間、雷に打たれたような感じだったんです。これは物事を解析する時の大きなツールである、と説明を受けました。たとえば今、スマートフォンの画面を指でどんどん拡大して見ていくことができますよね。微分とはそういうことで、とても小さい『微』の世界を、細かく分けてのぞきに行くということなんです。頭に映像がパッと浮かんで、『これは他の学問ではできない』と思いました。『学ぶならこれしかない』と。その時の感動を生徒に伝えたくて、今も授業をしています」

――一生を変えた体験だったのですね。

「学問の世界の中にも人を感動させるものがあるということですね。私の場合は数学ですが、どの生徒にも、できれば入試科目であるということを越えて、そういう出会いがあってほしいと思っています。学ぶということは楽しくて、自分を一生支えてくれるものだということを知ってほしいです」

――数学が得意な生徒は、国語も得意だという傾向があると聞いたことがあります。

「私が過去に指導してきた経験上、それはあてはまります。理系、文系を問わず、学問は全て根っこのところでつながっていますから。特に数学と現代文は、かなり近い教科ですね。正しい道を選んで進むという時に、与えられた情報が正しいかどうか、そこに主観が混ざっていないかどうかという検証の仕方が同じだと思います」

興味があることを自由に深められる。

――社会の変化に応じて、大学入試に対する世の中の捉え方も変わってきました。

「今は大学入試に合格したという結果だけでは、将来につながりにくい時代になっています。できれば学ぶ過程や経験そのものを大切にしていきたい。そう考えています」

――S類の強み、特徴を教えてください。

「自分の時間を自分でカスタマイズできるという点です。一定の学力があり、客観的な自己分析ができる生徒にとっては、興味があることを自由に深められますから、色々な学びの中から上手に取捨選択して、活用していただけたらと思います」

教員インタビュー

端無 幸知先生

地歴公民科 教諭

奈良県生まれ。大学での専攻は経済学。奈良県内の中・高の講師を務め、2001年履正社高校に入職。20年度は新設された集約文理コースS類1年生の担任ならびに学年主任をつとめる

一つ一つに全力で取り組める生徒に。

――教師になろうと思ったきっかけは何でしたか?

「野球に夢中だった小学校の頃からずっと、なぜか先生になりたいと思っていました。教えることも好きですが、生徒たちと喜びを分かち合えることや、そういったことが楽しいということを、子どもながらに魅力的に感じていたのだと思います」

――学生時代、先生にかけられた言葉で胸に残っているものはありますか。

「礼儀の「礼」は旧字で『禮』。しめすへんに豊と書きますよね。心の豊かさを示すために、まず礼や挨拶ができる人になりなさいと高校時代の恩師に言われたことです」

――基本的な部分ですね。

「これまで20年間本校で教えてきて、成功してきた生徒たちのことを思い返すと、まずは素直で、基本的なことを徹底できる子たちが伸びると思います。たとえば本校には毎日の早朝テストがありますが、大学入試も早朝テストも、同じテストには変わりありません。野球でも名選手が一つ一つのキャッチボールを大切にするように、一つのテストに毎回全力で取り組める、そんな生徒になってほしいと思っています」

――やりがいを感じるのはどんな時ですか。

「卒業生が職員室によく遊びに来ます。特に履正社高校はその数がすごく多いですね。就職や結婚、出産など節目の報告に来る場合もあれば、特に用事もないのに来る卒業生もいます。よく怒られた生徒ほど、よく来る傾向がありますが(笑)、やっぱり教え子が帰ってくるのは素直に嬉しいものです」

八月十五日は終戦の日? 敗戦の日?

――S類のPRポイントを教えてください。

「ここなら、国公立大学に現役合格できる環境が整っていることです。授業に積極的に参加する生徒については、学力面に関してだけ言えば、絶対に伸ばす自信があります」

――ただインプットするだけでは学力とは呼べない時代に、求められているのはどんな授業でしょうか。

「やはり自分の考えをアウトプットする機会や時間を延ばしていくことだと思います。たとえば『八月十五日を終戦の日と思うか、敗戦の日と思うか』というような正解の無い問いに対して、自分なりの考えを組み立てた上で表現してもらいたい。ただし表現するためには土台となる知識や基礎学力も必要です。限られた時間の中で、そのバランスを追求していこうと考えています」