BLOG

校長ブログ / 高等学校

2022.04 UPDATE

入学式を行いました

今日、10時から、総合体育館で、入学式を行いました。コロナウイルス感染拡大防止のため、保護者の皆様には、会場でのご臨席は、ご遠慮申し上げ、普通教室で、オンライン配信で、式の様子をリアルタイムで見ていただきました。

代表生徒さんの力強い「新入生宣誓」を受け、私が469名の皆さんの入学を許可させていただいたのち、次のような式辞を述べさせていただきました。長くなりますが、掲載させていただきます。

 四月の柔らかな光につつまれ、まさに万物が生きる喜びに輝く季節。ここ履正社高校も新緑の生気に満ちあふれております。
 本日の2022(令和4)年度履正社高等学校入学式挙行に際し、本来ならば、多数のご来賓並びに保護者の皆さまのご臨席を賜り、新入生の輝かしいスタートを、一緒に見守っていただくところでございますが、新型コロナウイルス感染防止のため、会場へのご臨席は、ご遠慮申し上げました。深くお詫び申し上げます。
ただいま入学を許可いたしました469名の新入生の皆さん、入学おめでとう。数多くの高校の中から、本校を選んでいただいたことを、とてもうれしく思っています。皆さんの入学を心から祝福し、歓迎いたします。
  「ようこそ、履正社高校へ」
 本校は、大正11(1922)年に、創立され、今年度が創立100周年。建学の精神を伝える「履正不畏」「勤労愛好」「報本反始」の校訓の元、長きにわたり、歴史と伝統を築いてまいりました。今日では、文武両道に優れた進学校として、地域・社会から高い評価と信頼を得て、多くの卒業生は、有為な人材として、社会に貢献し、活躍しておられます。
 さて、新入生の皆さん、今日から履高生としての生活が始まります。高校生活は、長い人生の中では、わずかに3年間。しかし、皆さんの心も体も大きく成長していく最も大切な時期です。本校で、この大切な高校生活を始めるにあたって、改めて学校で学ぶ意味についてお話しします。
 学校の一つの特徴は、集団で学ぶ場であるということです。先輩や後輩、友人や先生など、多くの人がいて、そうした人々と共に、様々な知識や技能を身につけ、自らを高めていく場が学校です。「人間は、社会的動物である」と言われるように、一人では決して強くない私たち人間は、他の人と協力し、集団を形成することで、社会を発展させてきました。今後社会に出て行く皆さんは、この集団と個人との関係をしっかり理解していく必要があります。
 集団は、他の人と競い合うためにあるのではありません。互いに高め合うためにあるのです。いい集団は、そこに所属する一人ひとりの力を伸ばします。個人のために集団があり、いい集団を作るために、個人の力が必要となります。履正社高校は、互いに協力し合い、高め合うことで、一人ひとりの力を伸ばせる「いい集団」でありたいと願っています。
 では、個人が成長するために大切なことは、何でしょうか。それは「志を高く掲げる」ことではないでしょうか。志は、憧れや夢という言葉で置き換えてもいい。夢をかなえる秘訣は、5つの「C」に集約されます。すなわち「Curiosity:好奇心」「Confidence:自信」「Courage: 勇気」「Challenge:挑戦」そして「Continuation:継続」です。
 新入生の皆さん、今日のこの喜びを、決して忘れることなく、履正社高校で学ぶことに誇りと自信をもって、様々なことに積極的に取り組んでください。今の自分に妥協することなく、大きな夢、高い志を持ち、その夢の実現に向け、果敢に挑戦し、日々成長を続けて欲しいと思います。
 しかし、夢や希望は、待っていても、決して皆さんの前には、現れません。自ら求めなければなりません。
   どこかに通じてゐる大道(だいどう)を僕は歩いてゐるのぢやない
   僕の前に道はない
   僕の後ろに道は出来る
   道は僕のふみしだいて来た足あとだ
   だから道の最端にいつでも僕は立つてゐる
   何といふ曲りくねり迷ひまよつた道だらう
 高村幸太郎の詩「道程」の冒頭です。皆さんもいろんな事に挑戦し、新たな「道」すなわち「新たな伝統」を創ってください。
 もちろん、不安もあることでしょう。でも安心してください。私たち教職員は、全力で皆さんをサポートします。ちょっと心や体がしんどいな、話を聞いてほしいなと思ったら、遠慮なく私たちに相談してください。私たちも声をかけていきたいと思います。皆さんが、心も体も元気で、この履正社高校で充実した高校生活を送ってくれること、  そして「履正社高校に入ってよかった」と、いつまでも思ってくれることを心から願っています。
 結びにあたり、本日、会場へのご臨席がかないませんでしたが、保護者の皆様、改めてお子さまのご入学、おめでとうございます。皆様方の本日のお喜びは、ひとしおのものがあろうかと拝察し、心からお祝い申し上げます。私たち教職員一同、お預かりいたしました大切な大切な、お子さま一人ひとりの夢の実現に向け、全力を尽くして教育に取り組む所存でございます。各家庭におかれましても、本校の教育方針にご理解を賜り、ご協力いただきますようお願い申し上げまして、私の式辞といたします。

理事長ご挨拶、ご来賓紹介に続き、在校生が歓迎の言葉を贈ってくれた後、新入生代表が答辞を述べてくれました。二人ともとてもしっかりと話をしてくれ、頼もしく感じました。最後に担任を紹介し、式は終了しました。

新入生が退場し、各教室で初めてのHRを行っている間、保護者の皆様には、私、理事長、生徒指導部長が、オンラインで改めてご挨拶と学校の方針について、ご説明させていただきました。

TOP