9月1日(月)に、2学期始業式を行いました。私の挨拶は、Meetを用いて、各教室に映像付きで、配信しました。長文ですが、掲載させていただきます。
皆さん、おはようございます。皆さんにこうしてお話させていただくのは、7月25日(土)の1学期終業式以来ですね。この間、夏期進学講座や部活動の練習や試合、コンクールなど、充実した夏を過ごされたことでしょう。がんばってくれた皆さんを、この後、紹介と表彰をさせていただきます。
私の夏は、オープンスクールや私学展などで、履正社高校の良さを中学生に、お伝えしました。オープンスクールでは生徒会の皆さんが、お出迎えや作成してくれた動画による履正社高校の紹介とともに、食堂で、制服やクラスTシャツなどの展示や、中学生からの質問に答える「しゃべり場」を開催してくれました。ダンス部、チアリーディング部、吹奏楽部の皆さんは、オープンスクールの最初に、歓迎のパフォーマンスを披露してくれました。ご来校いただいた皆さんのアンケートも大変好評で、とてもうれしいです。オープンスクールで、私がお話しするより、学習、クラブ活動や学校行事などで、実際に活動してくれている皆さんの姿こそが、一番のPRです。ありがとうございました。引き続き、充実した高校生活を送るとともに、登下校時の通学マナーもしっかり意識してください。「歩道を広がって歩いていて、通られへんやないか。」「自転車でぶつかっても、知らん顔で、通り過ぎる。」「電車やバスで、大きな声で話していてうるさい。」とのお電話を、この夏もいただいています。皆さん一人ひとりが、履正社を背負っている看板です。登下校時は、人は2列(気持ちは1列)、自転車は1列を守るとともに、前後左右に意識を向けて、近づいてくる人を見かけたら、さっと道を譲る、スピードを落とすなどの思いやりを持ってください。皆さんなら、できるはずです。
今日から2学期が始まりました。秋というには、全くほど遠いですが、8月7日(水)に立秋もすぎ、暦の上では、もう秋です。秋は、スポーツの秋、芸術の秋、読書の秋、食欲の秋などと言われ、何をするにも最適の季節とされています。2学期は、それぞれの秋を見つけて、満喫してください。
3年生、いよいよ、出願校を決めるなど、実際にアクションを起こす時期が近づいてきました。ただ、模試の結果を見ても、なかなか志望校との距離が縮まらず、悩んでいる人もいることでしょう。不安や悩みがあると思いますが、それは当たり前のことです。受験生なら、誰もがこれからの時期、不安や悩みで一杯です。必要以上に気に病むことは、ありません。皆さんなら、最後までやり抜いてくれることと信じています。自分を信じて、焦らずコツコツと、ムリ・ムダ・ムラがないように、計画的に取り組んでください。
受験するのは、もちろん皆さん個人ですが、いつも言っているように、私は、進路実現は、チームプレイだと考えています。皆さん自身の努力に加えて、同じ目的を持った仲間、それを支える保護者の皆さんや先生方とともに、力を合わせて成長し、実現しましょう。
特に、大切なのは、仲間。3年生では、2学期の途中で、進路が決まる人も出てくることでしょう。早く進路が決まったからと言って、また「この科目は、受験には必要ない」などと言って、授業中、集中力を欠くことのないように。まして、他の人の邪魔をすることは、絶対に許されません。これは、1年生、2年生でも一緒です。クラス全体で、最後まで静かに盛り上げ、協力し、高め合っていきましょう。
集団は、他の人と競い合うためにあるのではありません。互いに高め合うためにあるのです。いい集団は、そこに所属する一人ひとりの力を伸ばします。個人のために集団があり、いい集団を作るためには、個人の力が必要となります。履正社高校は、互いに協力し、高め合うことで、一人ひとりが自分の力を伸ばせる、一人ひとりに居場所がある、安心して学校生活が送れる「いい集団」でありたいと願っています。
秋は、勉強の秋でもあります。私たちも授業アンケートで皆さんからいただいた結果を活かして、さらにより良い授業を行っていきます。一緒に、学びを楽しみましょう。また授業を見せてもらいに、教室にお邪魔しますので、よろしくお願いします。授業でも、皆さんが主役です。自分の意見や考えを持ち、しっかりとそしてわかりやすい言葉で表現し、発表しましょう。
そんな皆さんに、今日は、荒川弘先生の「鋼の錬金術師」のセリフを贈ります。「鋼の錬金術師」は、錬金術が存在する架空の世界を舞台とした「ダーク・ファンタジー」で、「月刊少年ガンガン」で2001年8月から連載が始まり、2010年7月に第108話で完結しました。ということは、荒川先生は、9年間1回も休載することなく、この漫画を完結されました。私は、第1話から読み続けましたが、様々な伏線が見事に回収され、大好きな作品の一つです。その中から、主人公のエドワード・エルリックが、コミック第27巻最終話「旅路の果て」の中で言った言葉を、紹介します。模試や入学試験などで、解答に行き詰ったとき、思い出してください。
「方法はあるはずだ…。必ず…。考えろ、考えろ、考えろ。思考を止めるな!!」
秋は、お祭り、そして実りの季節です。9月の文化祭や10月の体育祭も、皆さんの力とアイデアで、大いに祭りを盛りあげてください。生徒会の皆さんも様々な企画を考えてくれています。夏に培った力を発揮し、これからの大いなる収穫を期待して、2学期始業式の挨拶とします。7月から始まった夏アニメも、いよいよ大詰め、佳境に入ってきました。同じ趣味を持つ人、大いに語り合いましょう。今日も最後まで聞いてくださって、ありがとうございました。
続いて、今日から本校に来てくれたインドからの留学生が、挨拶をしてくれました。校外表彰として活躍してくれた皆さん(サッカー部:HiFA平和記念2024Balcom BMW CUP広島国際ユースサッカー優勝、女子硬式野球部:第28回全国高等学校女子硬式野球選手権大会第3位、テニス部:大阪私立高等学校総合体育大会テニス競技男子ダブルス第3位・2024年池村杯第35回大阪サマージュニアテニス選手権17歳以下男子ダブルス準優勝、柔道部:第41回大阪府高等学校女子体重別選手権大会63kg級第3位、吹奏楽部:第63回大阪府吹奏楽コンクール北摂大会 大編成の部金賞)と、校内表彰として2024年度スポーツテスト最高成績者(男女)を表彰しました。
続いて生徒会から文化祭、体育祭の話、生徒指導部からの話を行い、2学期始業式を終了しました。