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2022.05 UPDATE

Vol.1 松本校長の探究学習

「なんでもええからしゃべろうよ」。

 今年4月から学習指導要領の改訂に伴い、全国の高等学校に「探究学習」が導入されましたが、本校では校長も授業を担当しています!

 今回の探究学習は「おしゃべりトレーニング」。 目的は人としゃべることへのハードルを下げることと、人が話しやすいように聞くこと。

 最初のテーマは「勝手に自己紹介―勝手にしやがれ―」。

 2人1組になり、組んだ相手になったつもりで自分のことのように語る、まさに「勝手に自己紹介」するというものです。たとえば、お互い想像通りのこともあれば、相手の印象から「僕は一人っ子です」と言うと、紹介された側は「え? 違うで!本当は三兄弟の長男だよ」と、お互いのイメージとのギャップに驚きと笑いが起きる場面もありました。

 続いてのテーマは「好きなシーンについて話し合う」。

 まず4~5名のチームに分かれて、各自が本、マンガ、映画、人物など好きなシーンや言葉を選び「なぜ、好きなのか」をインターネットで情報を検索し、紙に書き出します。そしてチームメイトにその魅力を伝えます。

 ここで求められるのは「いかに熱く語れるか」。ある生徒は、「推しのTXTカン・テヒョン(韓国の人気歌手)の『チャンスがやってきて、結果がどうなろうとも、やらないで後悔するよりはやってから後悔した方がいい』という言葉に共感! 私も間違いだったとしても後悔よりチャレンジしていきたい!」など心に響いたことを熱弁。

 プレゼン終了後、生徒たちは「自分のことを授業で話したのは初めてで、楽しかった」「実は人間って、自分のことを聞いてほしいんだなと思った」など、振り返っていました。

 校長先生が担当する授業については「校長先生の授業って他ではないから新鮮」「オープンスクールで校長先生の話を聞いて親近感を覚えた。授業を受けてさらにそう思った」など、生徒は様々なことを感じているようです。

「『学びを楽しむ』『生徒が主役の学校』それが本校の学びです。毎日の授業でも単に板書するだけではなく、常に一人ひとりが主体的であってほしい。だから授業ではあえて教えません。課題を出すけれども考え行動するのは生徒自身です」と松本校長。
「でもね、私が生徒と話したり、一緒に考えたりしたいというのが本音」とも。

 次の授業も楽しみです。

編集後記


「勝手にしやがれと言えば沢田研二、ジュリーですよね。ジュリーを知っていますか」と松本校長が問いかけたものの、知っていた生徒は1人だけ。世代間のギャップネタから教室の雰囲気が和みました。

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