篠ブログ№6 「競闘遊戯」??―体育祭と運動会(履正社中高編)

篠ブログ№6 「競闘遊戯」??―体育祭と運動会(履正社中高編)

こんにちは、篠岡です。

今日は週末につき、再来週行われる「体育祭」にちなんだブログをお届けします。

お時間ありましたらお付き合いください。

学校行事の華である「体育祭」。

これは春か秋、爽やかな気候の中行われるのが、全国の学校の常です。

本校も今年、高校部では6月16日(火)に大阪のAsueアリーナで、

中学部は10月12日(月祝)に本校グラウンドで、

それぞれ実施します。

高校は全天候型室内での実施ですから、天候は特に気にする必要なし。

しかし、中学は本校グラウンドでの実施です。

よって、気候の影響は受けますが、あえて休日に学校で開催しています。

その理由は、規模が小さいことと、生徒数以上のご家族観覧を伝統としているからです。

また、お子さま・家族参加型の競技も用意し、アットホームな雰囲気で行われます。

なので「運動会」と銘打っています。

■昨今の「体育祭」事情

平成以降、種目も様変わりしました。

スポーツには多少の怪我がつきものとはいえ、安全第一が大原則。

‘組体操’ ‘騎馬戦’ ‘棒倒し’ などは令和のプログラムから姿を消しました。

少し寂しさはありつつも致し方なし。

でも、代わりに昔にはなかった楽しい種目も登場しているので、「スポーツの祭典」としては現状でも充分です。

そしてもう一つ、特に近ごろ悩ましいのが、

当日の雨天順延以上に、晴れたら晴れたでの気温問題です。

先ほど「春か秋が定番」と言いましたが、この時季が年々「夏化」し、熱中症対策が「春・秋」も必須となっています。

これを受けて中学部でも開催日を年々冬に近づけている現状です。

先日も『5月半ば30°C未満でも体育祭で生徒熱中症』というニュースがありました。

10月開催と言えど、万全の態勢を整え、当日臨機応変な対応をしてのぞみたいと思います。

ただ、抜本改革をするなら、冬開催も考えねばならないご時世かもしれません。

■「体育祭」の起源

さて、話は変わって、タイトルの「競闘遊戯」??

この話は明治初期まで遡ります。

当時、海軍士官学校の師範の一人としてイギリスより招聘されたアーチボルト・ダグラス氏。

日本の青少年が座学中心の授業を受ける姿を問題視した彼が、

「健全な心身の育成」を目標に明治7年に開催したのが「競闘遊戯」

これが日本での「体育祭」の起源と言われています。

19世紀英国で教育に取り入れられた近代スポーツ。

当時、体育的なものは武道しかなかった日本の教育に、スポーツという概念を導入した走りと言えます。

調べていて笑ったのは、当時の種目名です。

いくつか挙げるので、皆さんも何の競技か考えてみてください。

1.「雀雛出巣(こすずめのすだち)」

2.「暁鴉乱飛(あけからすのみだれとび)」

3.「文鰩閃浪(とびうおのなみきり)」

4.「老貍打礫(ふるだぬきのつぶてうち)」

5.「蛺蝶趁花(ちょうちょうのはなおい)」

当時の日本人が頭を絞って競技の特徴を四字熟語にしたんでしょうねぇ。

ちなみに答えは、

1.150ヤード徒競走(12才以下の部)

2.300ヤード障害物競走

3.走り幅跳び

4.ボール投げ

5.二人三脚

だそうです(私は3.4.はどうにか正解でした)。

漢字から何となくニュアンスは伝わりますが…「老狸」は謎です(笑)。

他にも、負んぶ競走、豚追い競走、卵拾い競走、など変わり種もあったようです。

■現在の体育の祖

まあ何にせよ、このおかげで現在の「体育祭」があり、

ひいては「体育の授業」「クラブ活動」でおなじみの、さまざまな近代スポーツがあるのです。

こんな歴史も少しかじりながら、再来週の「体育祭」は皆でエンジョイしましょう。

また、シーズン真っ只中の体育会系クラブも、いっそう本腰入れてですね。

そう考えると、みんな思わず

150年前に種をまいてくれた、ダグラス先生に感謝したくなりますね。

ダグラス(『パニティ・フェア』1902年7月号)
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