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2025.09 UPDATE

中学校理科部・夏季野外合宿の世界

8月28日(木)~30日(土)の2泊3日、兵庫県多可町で、中1~3年合同の「理科部の夏季野外合宿」を行いました。「サイエンスツアー2025」の別名も持つ今年は、台風に翻弄された昨年と違って理想的な天気に恵まれ、大自然とユニークなプログラムを満喫できたように思います。参加生徒の感想文中にもありましたが「3年間分の青春が一度にやってきたように楽しかった」ようです。ではその様子を写真でご覧いただこうと思います。

初日はまず「にしわき経緯度地球科学館」に行きました。日本全体の南北・東西のちょうど真ん中にあたる西脇市ならではの施設です。口径81cmの大望遠鏡で見た燃えさかる太陽はすごい迫力でした。

プラネタリウムや科学展示を楽しんだ後は、隣接の公園で童心に帰って楽しみました。普段味わえない重力からの解放感が、この表情を生んでいるのでしょう。
目的地「多可町青雲の家」での最初のプログラムは、生徒最大の楽しみの一つである「大自然宝探し大会」です。海外からも取り寄せた美しい鉱石や珍しい化石などがゲットできるイベントです。
美しいガラスのように見えますが、火山の溶岩性の天然のものです。一人当たり何種類もの鉱石がゲットされました。取り残したものは、公平にじゃんけん大会で分けたので、会場は興奮状態となりました。
初日の夜はメインイベントの「天体観測会」です。学校から運んできた大型望遠鏡で様々な天体を観察しました。願いが通じたのか、観測中だけ雲のない快晴となり、人工衛星や流星や写真のような「沈みゆく月」を、全員自分の目で見ることができました。
2日目のメインイベントは「水中の生物の観察」です。が、毎年必ずバトルが始まり、別名「理科部名物・杉原川の戦い」と呼ばれています。卒業生たちが「夢にまで出てくる」と語る楽しい思い出です。
学校では記念写真がつきものですが、このような記念写真は珍しいと思います。川面に生徒たちの歓声が響きました。
「杉原川の戦い」の前には「魚たちとの戦い」がありました。川の一角を囲っての「川魚つかみ」でしたが、初めは全く捕まえられませんでした。できた塩焼きは「今までで最高」だったそうです。
ペットボトルを利用して生地を発酵させた「手作りパン」です。これを炭火のダッチオーブンで焼きました。熱々のおいしいパンができました。
「笑いと感動(驚き)」がテーマの理科部合宿。発酵時間をグンと延ばすと何が起きるのか、実験しました。発酵で発生した二酸化炭素により生地が爆発的に飛び散る「空飛ぶパン」誕生の瞬間です。

【生徒の感想文より】

・今回一番心に残ったことは初日の天体観測です。寝転がって夜空を見上げた時、これまでの人生で一番綺麗な満天の星空を見ることが出来てとても感動しました。夏の大三角やたくさんの流れ星、月、人工衛星などとともに、一つ一つの星がくっきりと見え、街明かりの多い都会では見られない貴重な体験ができました。

・理科が苦手だったけど今回のことで理科に興味が出てきました!魚つかみも難しかったけど楽しかったし、パン作りも1番上手にできて、ただボトルから爆発的に出てくるときはみんなで叫びながら逃げたのもいい思い出です。

・一番心に残ったことはみんなで協力して川魚を捕まえることにチャレンジしたことです。周りの人と囲んで端に追い詰める事は出来ましたが、魚をつかむことが怖くて触る事は出来ましたが、結局捕まえる事は出来ませんでした。来年の合宿では絶対に捕まえたいです。

・総合して理科の化学、物理、生物、地学の4要素がしっかり詰まっていてとても楽しかったです。 企画してくださった先生方、ありがとうございました!

・「一番心に残ったのは?」と聞かれても、全てが最高の思い出だったので、優劣つけがたいです。

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