4月17日は、Te Puke High School(テプケ高校)の皆さんが履正社を離れ、出発する日でした。お別れはいつも辛いものですが、出会いと別れは人生の常。再会を誓い合ってのお別れとなりました。
この日の履正社は、高校生は開催したばかりの万博見学へ、中学生は模擬試験と、少し特別な動きをしていました。そのため、朝8:30に集合した後はなるべく早く出発せねばならず、少し慌ただしい朝になってしまいました。
いつものようにスクールカラーのTシャツ(これがかっこいいんです)に身を包み、カフェテリアに集合したテプケ生ですが、今回はホストバディやスクールバディだけではなく、何組かのホストファミリーの皆さんも別れを惜しみに来てくださいました。
中学生バディとは学校で涙を拭きながらのお別れです。別れ際に、英語で書いた手紙を手渡したり、ハグや握手をしたりしてお別れとなりました。中学生の段階でこういう経験ができるのは、本当に一生もののことだと思います。ホストシスター、ホストブラザーのお役目は大変だったと思いますが、本当にお疲れ様でした!
中学生とお別れした後、学校からはスクールバスに乗って新大阪駅まで向かいます。さっきもらった中学生からのお手紙、バスの中でしみじみ読んでいるのを見ましたよ。






新大阪駅の南側についたバスから降り、そこから、履正社の生徒は地下鉄で万博会場へ、テプケ生はJRで京都方面へ。3F新幹線南口改札の前がお別れポイントになりましたが、万博へ向かう途中でお別れを言いに来た数名の高校生もここで合流してくれ、テプケ生とハグで別れを惜しみます。わずか数日しか滞在しなかったとは思えないくらい、両校の生徒たちの間には深い繋がりが芽生えていたことがわかりますし、人と人との関係は、時間の長さだけではないのだなぁと、改めて実感します。次はテプケで? それとも大阪で? それがどこであったとしても、こうして言葉も文化も超えて繋がれるということを実感したことこそが、何よりのものなのかもしれません。
大きく手を振って履正社の生徒とお別れした後、テプケ高校の皆さんは、少し歩いた先にある在来線の改札口から中に入り、新快速に乗って京都を目指しました。改札の前で最後のお見送りをした際に、ハグをしてくれた多くのテプケ生たちが泣いていたのを見て、さすがにぐっと来てしまいましたが、また履正社に来てね、というメッセージに、目を輝かせて「また来ます!」「またテプケにも来てください!」と言って改札の向こうに消えていったテプケ高校の皆さんの後ろ姿には、確かな充実感を見ることができました。

今回のテプケ高校受け入れに際し、履正社中学校・高等学校として最大限の努力をしたつもりではありますが、とはいえ、やはり課題や反省することもまた多く見つかりました。でも、チャレンジしなければ見つけられない課題に辿り着けたことそのものが、学校が世界を少し手繰り寄せた証拠なのだと思いますし、こうした実践の先にこそ、本当に「ここが世界だ」と言える学校のありようが待っているのだろうと思います。
プログラムを終了するにあたり、まず何よりも、ホストファミリーを引き受けてくださったご家族の皆様、ホストシスター、ホストブラザーやスクールバディを引き受けてくれた生徒の皆さんに感謝申し上げます。授業の中でテプケ生をしっかりと受け入れてくれたクラスの皆さんや授業担当の先生方、近隣住民の皆様まで含め、このプログラムを成功させるためにお力添えを賜り、ありがとうございました。また学術基盤センターのチームにも、この場をお借りしてお礼と労いの言葉を。
その後、テプケ高校から送られてきたお別れの時間の写真を見るにつけ、今回のテプケ高校の受け入れは、成功と総括して良いと考えています。履正社では、今後もこのような機会を多く設けてまいります。ぜひご期待ください。

