今日の大阪は時ならぬ寒さで、朝方まで雨が降っていましたが、風は残るものの、登校時間には雨も上がり、今日もお天気に恵まれました。
テプケ高校の生徒たちは、1、2時間目は本校の授業に参加、3、4時間目は特別講座、午後は近所に遠足に出ました。
登校した後は、昨日と同じように昨夜の出来事についてワイワイと話していました。通天閣に登った! という生徒もいれば、初めて牛丼とうな丼を食べた! サラリーマンご飯おいしかった! という生徒も。「普段通りの生活を」とお願いしているホストファミリーの皆様には、毎日最大限のご対応を頂いており、本当に感謝です。


1、2時間目は通常授業で、それぞれの生徒がバディと同じ授業を受けます。日本語を学んでいるとはいえ、いきなりすべて日本語の授業は相当大変だと思いますが、何はともあれ経験してみることは大事ですから、こちらも手加減なしで行きます。……なんて言いながらも、先生方は細かな工夫を凝らしてくださっているようで、こちらも感謝です。
3、4時間目は、スカベンジャーラリー、いわゆる宝探しをしました。日本語で与えられた10題のお題の答えを探して、グループに分かれて校内や学校の周りを探検。答えを探します。例えば、「せいもん(main gate)の 学校の 名前の プレートは なに色 ですか?」といった感じです。中には学校前のファミリーマートさんのツナマヨおにぎりの値段を聞く問題もあり、生徒たちは調査のついでにあれこれ買い込んだりしていたようです。
優勝チームには、問題にもなっていたツナマヨおにぎり(¥156)やえんどう豆スナックを進呈。お昼ご飯前に随分あちこち歩き回りました。校内を回っていると、あちこちから履正社の生徒が手を振っているのに気づきます。テプケ生たちは、「なんか、こんなにあっちこっちから手を振ってもらって、セレブになるとこんな感じなのかな」なんて話していました。
昼ごはんは、今日もバディと一緒です。それぞれの場所で、それぞれの友達と一緒にご飯を食べます。今日のお弁当はなんだったのかな? 昼ごはん時には、テプケ高校の卒業生で、現在立命館大学に通っている日本人学生さんも駆けつけてくださり、日本でテプケ高校の先輩との再会を喜ぶという、なかなかない状況が。人がつながっている限り、世界は実はそれほど大きくないのかもしれませんね。




昼ごはんの後は、今日も校外に出かけます。風が強く、少し肌寒い感じのする陽気でしたが、幸い予想されていた雨には合いませんでした。今日は、近所の緑地公園の中にある、日本民家集落博物館で、日本各地から移築された建物を見学です。
飛騨高山から移築された200年ほど前に建てられた合掌造りや、奄美大島の高床式の建物などを見学しましたが、ここでもやはり、マオリ文化との共通点に気づいた生徒がいて、その場で文化の類似性などについてディスカッションの輪が広がります。また、園内の竹藪や横一列に並んだ小さな石塔などを見ていた生徒からは、「鬼滅の刃の世界に入ったみたい」という声も。博物館の係の方から、今日の訪問者としてFacebookに載せて良いかとお問い合わせをいただきましたので、もちろん載せていただきました! ご興味ありましたら、日本民家集落博物館さんのFacebook も覗いてみてください。






生徒たちは、当初予定していたよりも、はるかに深い学びと日本文化に対する強い印象を受けたようで、早く切り上げてスターバックスに行こうと話していたのが、いつの間にか時間もギリギリに。後半は急ぎ足になってしまいましたが、トータルで2時間弱の見学時間をフルに使い、履正社には帰りのHRにギリギリという時間に戻りました。
学校に戻るとすぐにそれぞれのHRへ。心配していたバディと一緒に帰宅する生徒や、今日もあちこちの部活動をのぞいていく生徒、図書館でスラムダンクを読んでいく! と階段を駆け上がって行った生徒など、もうすっかり履正社の一員のような姿で2日目の学校生活を終えました。
明日は早くも、実質的な最終日。文化交流が午後に予定されています。残りの予定も、しっかり充実させていきたいと思います。