COURSE
3ヵ年独立コース

ひとつの目標に皆で挑む、
短期集中の情熱教育。
クラスメイトが皆、同じ方向を向いています。当たり前のようで当たり前ではないこの環境が、3ヵ年独立コースの強みです。
ある教員はこう言いました。
「公立中学の生徒さんは、塾に行っている間、同じ目標を持った友だちと切磋琢磨する時間を過ごします。しかし履正社の3ヵ年独立コースの生徒たちは、それを皆が1日じゅう味わっています」
日々の生活の中心に「早朝テスト」と「放課後進学講座」を置き、主体的な学習習慣の獲得と、基礎学力の定着を図ります。平日と土曜日の放課後に90分間行われる放課後進学講座は少人数制で、「標準」「発展」の習熟度別に指導を実施。夏休みや冬休みにも講座が受けられます。
高校入試で高得点を取るためのテクニックが伝授されることはもちろん、理解があやふやな箇所があれば、いつでも教員のもとへ駈け込める環境があります。受験学年になると複数回の模擬試験や面談を重ね、志望校合格へ向けての地盤を固めていきます。
ただし3年間を走り抜くためには、精神的なゆとりを持つことも必要です。教員たちは時に厳しく生徒と向き合う一方で、行事やクラブ活動に打ち込み、心の活力を養うことも奨励しています。
時には保護者と連携を取りながら生徒の心に寄り添っていくこともあります。10代の多感な時期を本校で過ごす生徒たち一人ひとりに向き合い、より良い道のりを一緒に考えていく。そんな姿勢も大切にしています。
ROADMAP
学びのロードマップ
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中学校
1年次
学校行事も
かけがえのない時間。入学後のオリエンテーションや夏期合宿で学校やクラスに慣れ親しみます。また苦手教科をつくらないよう、基本を大切にしながら「できる」成果を増やしてもらいます。
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中学校
2年次
自分のペースで
実力を伸ばす。2年次では放課後進学講座が標準、発展の習熟度別に編成され、一人ひとりの理解度に応じた学習を進めます。行事やクラブ活動にも積極的に参加を促し、主体性を身につけてもらいます。
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中学校
3年次
難関高受験への
ラストスパート。難関高校受験への集大成となる1年。外部模試や模擬面接、作文添削などを通し、志望校に合わせた指導を行います。合格まで、生徒も教員も真剣勝負の日々が続きます。
FEATURE
学びの特徴
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1.
関西でも数少ない
独立コース中高一貫コースとは異なり、中学卒業後、希望する外部の高校へ進学するコースです。「志望校はじっくり考えたい」「高校受験を有利に進めたい」「高校受験のノウハウがある学校が良い」。1985 年の中学開校以来、本校はそのニーズに応え、ハイレベルな進路保証を実現してきました。
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2.
難関高校入試を突破する
独自メソッド高校受験は短期決戦。そのレースを勝ち抜く秘訣は、「英語検定」「小論文(自己申告書・プレゼンテーション)」「調査書」で高ポイントを獲得すること。倍率の高い難関高校では、1点差に多くの受験生が集中します。合否を左右するその1点を積み重ねるメソッドを、本校は有しています。
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3.
習熟度別の
放課後進学講座平日と土曜日の放課後、夏休みと冬休みには、90分間の放課後進学講座を開講します。授業内容の復習と応用力向上を目的とし、「標準」「発展」の習熟度別に少人数制で行われるため、自分のペースで確実に学習を進めることができます。
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4.
入学直後から学習習慣を
身につける「早朝テスト」基礎学力は人生の土台です。履正社では、英単語・数式計算・漢字を確実に習得するための早朝テストを毎日実施。間違えた問題は反復学習を行います。知識が着実に増えていくことで自身の成長が実感でき、この「小さな成功体験」の積み重ねが主体的な学習習慣の獲得にもつながっていきます。
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5.
大切にしているのは、
緊張とゆとりのバランス学業への活力を生み出すために、心と体をリフレッシュするクラブ活動や学校行事の質と量にこだわっていることも本校の特徴の一つです。活動時間が重ならなければ、スポーツ系・文化系の複数のクラブに入部することも可能。多彩な年間行事を経験し、充実の3 年間を過ごしてください。

Takashi Saigo
西郷隆志さん
1974年、兵庫県生まれ。1987年、履正社学園豊中中学校に3期生として入学し、慶應義塾高校を経て慶應義塾大学経済学部に進学。卒業後は株式会社荏原製作所にて、中近東など海外向けにポンプの営業を担当。2004年にスターライト工業株式会社に入社。2022年、同社取締役社長に就任した。
社会に出てから気づくこと。
創業以来、80年以上にわたり独自の技術開発に取り組むグローバル企業・スターライト工業株式会社の代表取締役社長に、この夏就任した西郷先輩。履正社中学で学んだことで、社会に出てから思い起こすことがあるとか。
「我が社の理念とも共通しますが、履正社の校訓には正しいことを堂々と行うべしと掲げられています。経営をしていると、短期的な利益や私欲に目が行き、企業や社会人としての本質をつい忘れがちなのですが、履正社ではそういう思想を教わったんだなと最近改めて感じることがあります」
神戸の自宅から片道1時間半かけて通学していた中学時代、「受験は高校受験で終わり」と考えていたという。
「昔から海外に対して興味がありましたし、『受験以外の学びや経験も大事にしたい』という気持ちがありました。その時間を作るためにも私立の高校を受けようと。履正社には同じような目標を持つ仲間が多く、モチベーションが高まる環境でした」
見事に“初志貫徹”し、慶應義塾高・大に進んだ西郷さん。大学では経済学を学び、ポンプメーカーとして知られる荏原製作所では海外営業を担当。ヨルダンやエジプトなどの中近東で国家レベルの給水事業に関わった。
その後、家業でもあるスターライト工業株式会社に入社。先代の社長を務めていた父の後を継ぎ、今や国内11拠点、海外8拠点、あわせて総勢1400人の社員を束ねている。
グローバルな視座を持つ西郷さんに、これからの時代を生きる子どもたちに求められる力とは何か、聞いてみた。
「正直、今は決まった答えのないことが多い時代です。『今まではこうだった』もますます通用しない社会。安定した環境は存在しない。ただ、その不安定な社会の中でも必ず誰でも自分にできることがある。そのできることと向き合って学び、夢中になってほしい。自分がしたことで誰かに感謝される喜びって、受験で合格した喜びとはちょっと違いますよね。できれば学生のうちにそういう誰かの支えになる取り組みを経験してほしいと思います。自分の力、自分にできることで社会の役に立つのが社会人ですから」
縁あってお子様も履正社中学に通わせた西郷さん。その目線は、常に時代の先を向いている。