今回、台湾での「多言語多文化フィールドワーク」で引率を担当した、履正社高校教員の齋藤です。普段は世界史を教えています。
現地では、ガイドさんの生徒たちへの説明に、授業と関連することを中心に補足をしました。世界史の授業で台湾・台南を直接扱う機会は少ないのですが、中国やヨーロッパの歴史の中で、非常に重要な意味を持つエリアとして教授・指導しています。
その上で、今回のフィールドワークでは、オランダ東インド会社やゼーランディア城、鄭成功や孔子廟といった「教室で教えている世界史」を、文字や写真だけでなく、「過去から現在までそこにある歴史」として、現地の方々の過去の捉え方や今後の展望も含めて見聞することができました。

生徒たちも、台南の人たちが、多様な人々が関わった台南の歴史をあるがまま残し、伝えていく姿勢に深い感銘を覚えていたようです。教科担当としても、台湾の方々が従来の中国本土中心の考えから、台湾中心の考え方に変化している現実を直接、五感で感じることができました。
鄭成功や蒋介石を賛美しすぎることもない現実に驚き、毎朝、戦闘機や輸送機が上空を飛んでいる光景に今の国際問題の難しさを感じました。
このような機会をいただき、とても感謝しています。この経験を活かし、今後の教育活動に邁進していく所存です。
