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2025.02 UPDATE

【多言語多文化教育部】ニュージーランド・オークランドより

こんにちは。「学術基盤センター」センター長の松本です。

先日はタウランガ・テプケからお届けしましたが、今日はオークランドからお伝えします。

テプケでの穏やかながらも忙しい数日間の後、木曜日の朝にまたオークランドまで戻ってきました。テプケやタウランガののどかな海や牧場の風景から、40分のフライトで一気に都会のど真ん中です。

オークランドは言わずと知れた、ニュージーランド北島最大の都市。南半球で最も高いタワー、「スカイタワー」がランドマークです。また、ニュージーランド随一の名門、オークランド大学やオークランド工科大学があることでも知られています。

今回オークランドを訪ねたのは、ラグビーの強豪校として有名な Massey High School を訪問するため。同校のラグビー・アカデミーの皆さんが、4月に履正社でホームステイをしながらラグビー交流をすることになっているからです。

履正社高校ラグビー部は今年4月、12年ぶりに復活し、再始動することになっています。その幕開けからトップギアで世界にタックルする、記念すべきこけら落としの交流になります。お越しになるのは、前回のブログでお伝えした Te Puke High School の生徒さんたちと全く同じ時期。つまり4月には、ニュージーランドから同時に2校が履正社を訪れ、それぞれの活動をすることになっているのです。なんという贅沢!

当初は学校にお邪魔する予定だったのですが、「遠路はるばるきてくれるんだから……」と、なんと国際交流担当のBrodie 先生と、同校ラグビー部の成田先生に空港までお出迎えいただき、そのままお昼でも食べに行こうと連れ出され、大変恐縮してしまいました。

去年12月に Brodie 先生が履正社を訪ねてくださったことは、既にお知らせしましたが、彼からはその時のことを、「素晴らしいおもてなしを受けたよ。日本には何度も行っているけど、とびきりの体験をさせてもらった」と、感謝を伝えられました。実は Brodie 先生とは、去年の5月にオンラインで話し、半年前にオークランドで会い、その後東京でもお会いしており、さらにメールのやり取りも頻繁に行なっているため、ありがたいことに全く久しぶりの感じがしません。また、食事の場に駆けつけてくださった Fairley 校長先生とは、前回のオークランド以来、半年ぶりの再会となりました。

一緒に食事をする中で、Fairley 校長先生が「あれ? この中で履正社に行っていないのは、私だけだね。……じゃ、4月に行かなくちゃいけないね」と、突然の出馬表明。どうやら4月には校長先生自ら履正社にお越しになることになりそうです。こういう風なフットワークの軽さがいいですよね。

マッセイ高校とは、現在はラグビー交流を中心に据えて準備をしており、まずはその受け入れ成功が最大のミッションですが、近い将来、学術分野で交流したいという話もしています。マッセイ高校と履正社なら、それ以上の関係にもなれるね、というお言葉もいただき、今回もたくさん、夢のあるお話ができました。

翌金曜日は、改めてマッセイ高校を表敬訪問。到着するなりFairley 校長先生と成田先生にお出迎えいただき、「オフィスでコーヒーでも飲みながら話そうよ」とお誘いいただいていると、「久しぶり!元気にしてた?」と、民族衣装に身を包み、人懐こい笑顔で現れたのは、ラグビーW杯出場経験も豊富なサモア代表のレジェンドプレイヤー、George Pisi 選手。今はマッセイ高校のラグビー部でGMを務めており、Duwayne Toko ヘッドコーチと一緒に、昨年の9月に履正社を訪ねてくださった方です。

改めて、Fairley 校長先生に校内を案内していただき(「校長室が新しくなったんだ」と嬉しそうでした)、学校が伝統をしっかりと守りながらも、新しい変化に対応するエネルギーに満ちていて、とても感銘を受けました。新しいアイディアをどんどん形にしていくFairley 校長先生の手腕、学ばせていただきたいです。交流する相手として、履正社も負けてはいられないなと、ますますやる気が出てきました。

別れ際に、「じゃ、また再来月に日本で会おうね!」と力強い握手で送り出してくれた先生方。遠く離れた場所に、こういうふうにお互いを思い合える人がいるということは、本当に大切なことだなと思います。こういう経験を経て、人との関係の大切さというのは理解されていくのかもしれませんね。

履正社では、こうした大切なことが当たり前に体験できる環境、つまり履正社で学ぶことが、自然に遠くの誰かと顔が見えるお付き合いをすることにつながる、そうした学校環境をさらに整えていきます。「学術基盤センター」のスローガンでもある「ここが世界だ」は確実に前に進んでいます。今後、また様々な形でこうした交流についてお知らせいたします。どうぞお楽しみに。

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