海外出張レポート(インドネシア編)―ジャカルタとチカランで感じた、日本への進学という選択肢―

海外出張レポート(インドネシア編)―ジャカルタとチカランで感じた、日本への進学という選択肢―

5月20日よりインドネシアを訪問し、国際教育フェアへの相談ブース出展、日本人学校や現地学習塾への訪問、現地にお住まいの方との個別面談などを行いました。

また、昨年度実施した帰国生入試について、現地でご協力いただいた先生方や関係者の皆さまへ実績報告とお礼をお伝えするとともに、今後の現地入試実施も見据えた情報収集や会場候補地の確認なども行いました。

今回の訪問では、首都ジャカルタに加え、日系企業が多く進出するチカラン地区も訪問しました。

インドネシアは約2億8,000万人の人口を抱える東南アジア最大の国であり、現在も高い経済成長を続けています。ジャカルタでは高層ビルや大型商業施設の建設が進む一方で、慢性的な交通渋滞も日常の風景となっています。

実際に現地を移動する中でも、距離以上に時間を要する場面が多く、急速な都市化と人口集中の影響を肌で感じました。そのような背景から、インドネシアでは新首都「ヌサンタラ」への首都機能移転が進められています。現地では交通渋滞だけでなく、地盤沈下の問題について耳にする機会もあり、急速な経済発展と都市運営の難しさについて考えさせられました。

また、インドネシアは世界最大のイスラム教徒人口を抱える国としても知られています。滞在中は朝早くから夜遅くまで街のさまざまな場所からコーランが流れ、人々の生活の中に宗教が深く根付いていることを実感しました。

日本で生活していると宗教を意識する機会はそれほど多くありませんが、インドネシアでは礼拝や食文化など、日常生活のさまざまな場面で宗教との関わりを感じます。アルコールを提供する店舗を探すのに苦労したことも、文化や価値観の違いを実感した出来事の一つでした。

また、滞在中に感じたのは日本との物価の違いです。飲食店や日用品など、日本よりも安価に感じるものがある一方で、日本食や輸入品は決して安いとは言えません。特にアルコール類は高額で、宗教的背景や税制なども影響しているようです。現地で生活されているご家庭にとっては、こうした生活環境も日常の一部であり、進路選択や将来設計を考えるうえでの背景の一つになっているのかもしれません。

一方、チカランでは、日系企業の進出とともに日本人コミュニティも発展しており、日本食レストランや日本語対応の店舗なども多く見られました。日本人学校のスクールバスが走る様子も見られ、日本から遠く離れた場所でありながら、多くの日本人家庭が生活の基盤を築いていることを感じました。

保護者の方々との面談では、「帰国後の進路をどのように考えればよいか」「海外で培った経験を日本でどう活かせるか」といったご相談をいただくことがありました。

その中で、今回特に印象的だったのが学生寮に関するご質問の多さです。

本校の寮制度や生活環境について詳しくお尋ねいただく機会が多く、お子さまのみが先に日本へ帰国し、進学されるケースも少なくないことがうかがえました。

保護者の方が引き続き海外勤務を継続される場合、進学先は「どこの地域へ戻るか」よりも、「どのような学校生活を送りたいか」が重要な判断基準になることもあるようです。

実際にお話を伺う中では、部活動や寮生活、進路指導、学校の雰囲気などを重視されるご家庭も多く、日本全国を対象に進学先を検討されている様子が印象的でした。

また、日本国内のような部活動文化に触れる機会が限られていることから、「帰国後は部活動にも挑戦したい」「仲間と一つの目標に向かって取り組む経験をしてみたい」といった声も伺いました。

本校では、専攻ゼミや部活動などを通して、生徒自身が放課後の時間をデザインできる環境づくりを大切にしています。仲間とともに活動する時間と、自ら課題を設定し探究する時間、その双方を大切にしながら学校生活を送ることができます。

また、進路についても、国内の国公立大学から海外大学まで幅広い選択肢を見据え、それぞれの将来像に応じた進路形成を支援しています。

その土台となるのが、本校で重視している言語技術教育です。自分の考えを整理し、相手に伝える力は、多様な文化や価値観の中で培った経験を自らの強みに変えていくうえでも大切な力になると考えています。

今回の訪問を通じて、ジャカルタやチカランで学ばれている生徒の皆さんが、急成長するアジアの中で、多様な文化や価値観に触れながら日々成長されていることを改めて実感しました。

本校としても、現地でいただいた声や気づきを今後の教育活動や帰国生受け入れに活かしながら、日本での新たな学びや挑戦の場を提供できればと考えています。

なお、本校では、夏休みや年末など一時帰国のタイミングに合わせた学校説明会や個別相談を実施しております。また、スケジュールが合わない場合には随時個別対応を行っているほか、海外に滞在されたままでもご参加いただけるよう、オンラインでの学校説明や個別面談にも対応しています。

「まずは少し話を聞いてみたい」という段階でも構いません。帰国後の進路や学校生活について、ご不安やご相談がございましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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次回は「タイ・バンコク編」「ベトナム・ハノイ編」を予定しています。
引き続き現地で得た気づきや情報をお伝えしてまいります。

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