限界なき挑戦 〜敵も味方も己の中にある〜

限界なき挑戦 〜敵も味方も己の中にある〜

本日は、中学2年生の保健体育科の授業の様子を見に行ってみましょう。
総合体育館3階のメインアリーナで授業をしているようです。

私が少し遅れて行ったので、到着した時には既に生徒たちが動き出しています。

体操服を着た生徒が等間隔で一列に並び、体育館を走って往復している様子が見えますね。

また、写真からは伝わりませんが、何やらあまり心地良くはないメロディーも流れています。

ド、、、レ、、、ミ、、、ファ、、、ソ、、、ラ、、、シ、、、ド、、、

ポーン⤴︎⤴︎

ド、、、シ、、、ラ、、、ソ、、、ファ、、、ミ、、、レ、、、ド、、、

ポーン⤵︎⤵︎

何歳になってもこの音を聞くと、胸がざわざわし、振動の鼓動が速くなりますね。

30歳を過ぎた私も、十数年前の淡い思い出が蘇ります。

そう、本日の授業内容は、「20mシャトルラン」です。

さぁ、段々と走っている人数が減ってきます。
最後の女子生徒が走り終え、残るは4人の男子生徒。

初めは、隣の生徒をチラチラ見ながら走っていた生徒たちも、もう周りを見る余裕は無く、ここからは「己との戦い」が始まります。

「もう、リタイアしてもいいんじゃない?」

「あと1回、、、あと1回頑張ろうや!」

心の中で、悪魔と天使が問いかけ続けてきます。

そうこうしているうちに、ラスト1人。
1位の称号が欲しくて走っていたのなら、ここでリタイアすればよいのですが、そういうわけではありませんね。

体育館にいる全員の視線が彼に注がれます。
しかし、きっと彼はそんなことを気にする余裕もなく、ただひたすらに目の前の床を見続け、目の前の音に集中して走っています。

最終的に、百十数回走り切り、拍手に迎えられながら、今回の20mシャトルランが終了しました。

さぁ、肝心なのはここからです。

「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」(文部科学省、2018年)によると、「新体力テスト」における「20mシャトルラン」は「ねばり強さ(運動を持続する能力)」を測定しているとのこと。

本校では、毎年2月に「耐寒マラソン大会」を実施しており、中学生も約3kmを走ります。

マラソンとシャトルラン。

似ているようで異なるこの2種目。

マラソンは各々のペースで走り切れば終わりですが、シャトルランは勝手なペースアップもペースダウンも許してくれません。

ちょうど1週間後に「1学期中間試験」を控えた生徒たちにとって、シャトルランというものは、まさに「試験勉強」のようなものではないでしょうか。

・どこまでやっても限界がないこと

・やめるか続けるかの決定権は自分にあること

・時間が経つごとにしんどくなること

・他人よりも己との戦いであること

決して「楽」でないし、「楽しい」とはいえないシャトルランも、このように「学びをたのしむ」生徒たちにとっては、とても貴重な成長な場だといえますね。

ちなみに、「令和6年度体力・運動能力調査」(文部科学省、2024年)の結果を見るに、20mシャトルランは男女ともに中学生年代にピークをむかえるようです。

新体力テスト全種目の合計点では、中学生年代よりも高校生年代の方が高いようですので、これはやはりシャトルランがただ体力を測っているだけでなく、気力や日頃の運動習慣も測れる種目であることを示しているのではないでしょうか。

さぁ、いよいよ来週は今年度初の定期試験です!
己との戦いぶりをここでも発揮してくれることでしょう!

中学第2学年 学年主任 河本健斗

《参考ページ》
https://www.mext.go.jp/prev_sports/comp/b_menu/other/__icsFiles/afieldfile/2018/12/21/1411922_001-008.pdf
https://www.mext.go.jp/sports/content/251007-spt_kensport01-000045281_1.pdf

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