言語技術教育創始者の目―3/6年の今【6ヵ年1期生】

言語技術教育創始者の目―3/6年の今【6ヵ年1期生】

 言語技術教育の真髄は、聞く、話す、読む、書く、考えるの言語の5機能を体系化して指導することにあります。この考え方に沿ったカリキュラムで言語技術を学習してきた高校1年生たちは、原稿用紙半分を埋めるのがやっとだったような状態から、今では1000字程度を苦もなく記述できるようになりました。

 高校生の彼らが主に記述するのは小論文です。履正社で採用しているのは、アメリカ型の小論文で、中学時代はその構成要素であるパラグラフの指導が中心でした。これを習得した彼らが現在取り組んでいるのが、パラグラフを4つ、5つと組み合わせる小論文で、例えば5つのパラグラフからなる小論文は、英語で5-paragraph essayと呼ばれます。4月からの3回の授業の課題は、表形式の時間割、イラストで提示された学校の様子、複数の目撃者の指摘に基づくある事故、などについて、上記の形式で記述するというものでした。生徒たちは大量の文字を躊躇なく書けるだけでなく、その前に必要な手順である情報の整理分類、及びそれらの構造化などを生徒同士で意見交換しながら行うこともできるようになりました。

 今後は、意見、描写、分析、物語、比較対象、原因と結果など、様々な内容を持つ小論文に挑む予定です。彼らは恐らく社会が求める高い記述力を持って履正社を卒業できることでしょう。

つくば言語技術教育研究所

所長 三森ゆりか

グループワークも言語技術の要です
3年間で何万字書いただろう?