京都にて、”学びをたのしむ”!
履正社中学校では1年間に2回の校外学習を実施しています。
バスに乗って行くこともあれば、電車を乗り継いで現地集合をすることもあります。
41期の2年生は、昨春はバスで夢洲へ行き、大阪・関西万博を体験し、昨秋は吹田市の万博記念公園にて、55年前の万博の「レガシー」を探したり、ボートに乗ったり、バーベキューをしたりしました。


さて、今回の行き先は……。



ここはどこでしょうか?
奥に見える建築物がヒントかもしれません。
そう、京都御苑です。
中学2年生は、春の校外学習で京都府京都市上京区へ行きました。
ただの遠足ではありません。ただの旅でもありません。
今回の校外学習実施の目的として、
- 古都京都での自由散策にて、日本の伝統文化や歴史、歴史ある学舎などを五感で楽しみながら、学校ではない場所における行動やその計画を立てる過程において、集団行動に大切な協力の姿勢・態度を学ぶ。
- 日本に古来より伝わる伝統芸能を体験・鑑賞するという、生涯にわたっての貴重な経験から、自文化への尊敬や他文化を尊重する姿勢を育む。
- 現地集合や現地解散をする上で、公共交通機関利用のマナーを学ぶ。
という3つを設定しました。
朝から、通勤ラッシュに巻き込まれたり、電車が遅延したりする中でも、余裕を持った行動で集合時刻に間に合わせることができた生徒がほとんどでした。
また、集合時刻に遅れそうになった段階で教員と連絡を取り合いながら、報告・連絡・相談を徹底できた生徒たちも多くおり、立派な姿を見せてくれました。
これらの「非常事態」を「想定」した計画の立案や、それでも起こる「想定外」への対処こそ、最高の「学び」だといえます。
午前中は班別自由散策を行い、生徒たちは3〜6人の班で、京都御所や同志社大学今出川キャンパス、相国寺などを散策しました。




こちらは、昼食の様子です。


班ごとに事前に調べた飲食店や大学食堂にて昼食をとりました。
普段とは違うところで、友達と食べる美味しい食事は、何物にも変えがたい、最高の時間だと思います。
しかし、行きたかったお店が満席で入れなかったり、距離が遠くて間に合いそうになかったりと、ここでも「非常事態」が発生した班もいくつかありましたが、きちんと教員に電話連絡をして、
「○○が満席だったので、行き先を●●に変えます」
「昼食に予定よりも時間がかかったので、この後の行程を変更します」
と伝えることができた班がいくつもありました。
ただ昼食を食べたり、ただ施設を訪れたりするという何気ない行動に見える中で、ここでしかできない「学び」をしている生徒たちを大変誇らしく思います。
さて、このような班別自由散策において、私たち教員が最も恐れているのは、「再集合」です。
今回の校外学習のフィナーレは、「河村能舞台」様での「能楽おもしろ講座」です。
中学2年生97人が25班に分かれて約3時間の自由散策を行い、初めて訪れる場所に再集合するというヒヤヒヤするイベントでしたが、13:00集合完了の指示に対し、全員が揃ったのは、なんと「12:57」。
この事実には感動しながらも、「5分前行動」を求めていたので、最後に到着した班とはその場で反省・振り返りの時間を取りました。
今後予定されている校外学習や修学旅行においては、「5分前行動」がきっちり行えるように頑張りましょうね。
「河村能舞台」様での「能楽おもしろ講座」においては、
「能って何?」
「どんな舞台?どんな衣装?どんな楽器?」
といった説明や体験をしながら能について学び、最後は「生の」「本物の」能を五感で体験させていただきました。






学校での授業やクラブ活動といった日常に対し、校内での行事や校外へ飛び出して行う行事などの「非日常」。
これらの体験は「楽しかった」ももちろんありますが、「なんかすごかった」といった曖昧なものもあると思います。
だからこそ、ここからが本当の意味での「学び」です。
生徒たちの感想文を読むと、
- 能に関しては、今回の校外学習がなかったら一度も見なかったかもしれませんし、能がどのようなものなのかも知ろうとしませんでした。今回の体験で社会科の勉強で習う範囲よりもより深く学ぶことができました。
- 何十年も修行を重ねた河村能舞台の方々と、初めて体験をした履正社の生徒が大鼓や小鼓を叩いた時の音には、何十年もの努力による大きな差がありました。この努力の差を目の当たりにして、僕は部活や勉強においても粘り強く努力を積み重ねていこうと思いました。
などと書かれており、「学ぶこと」「体験すること」の「たのしさ」を体感する機会となっていると実感できました。
このような経験を活かし、「面白そうなことだけに飛びつく」のではなく、「まずやってみる」という積極性を伸ばしていってほしいと思います。
中学第2学年 学年主任 河本健斗