一部教科では、ICT教材を活用し、予習を中心とした効率的な家庭学習をおこないます。その上で通常授業で問題演習を行い、着実に教科の知識の定着をはかります。また、放課後は専攻ゼミや個別相談などで、応用学力や+αのスキルの修得、苦手教科のカバーに時間を使うことが可能です。
COURSE
学藝コース
次世代型学力を追求する
新・六年一貫教育。
変化の大きい時代を生き抜くために、国際的に通用する力を育みたい。学藝コースでは、高校受験対策に時間をかける必要がない分、じっくりと学びを深めていきます。特にすべての学びの土台であり、グローバル・スタンダードの母国語教育である「言語技術教育」を、総合学習の要として6年間、週に2コマ実施。これは日本で唯一の取り組みです。また、先取り学習による大学受験対策に加えて、「何のために学ぶのか」を意識するための課外活動や国立大学キャンパスツアー、海外の学校や留学生との交流も実施し、海外大学進学も選択肢に入れて指導します。
LEARNING FLOW
教育段階フロー
2年を1タームとする3ターム制。
高校入試はなく、6年間持ち上がりの
内部進学コースです。
STRONG POINTS
学びの特徴
2023年に新しくスタートした学藝コースの学びには、主に4つの特徴があります。めまぐるしく変化する社会で生き抜くために必要なのは、言語技術力と、主体的に学びに向かう力。ICTを活用し、オリジナルの専攻ゼミと多文化交流も取り入れて、21世紀型の教育を推進します。
六年一貫の言語技術教育
学びの個別最適フォロー
放課後のバリエーション
POINT 1
六年一貫の言語技術教育
履正社中・高では、全ての学力の土台が「言語技術」であると捉え、6年間の積み上げ指導で、日本語を論理的に扱うスキルを高めます。このことは、大学の総合型選抜入試や海外大学入試への対応にもつながります。
体系的な指導
プログラム
「言語技術」は、欧米では「ランゲージ・アーツ」と呼ばれる世界標準の母語教育。本校学藝コースは「言語技術」を学校設定科目とし、各学年で毎週、実施します。「つくば言語技術教育研究所」作成のプログラムをもとに、六年一貫カリキュラムの中で、情報をインプットし(読む・聞く)、思考し(論理的・批判的・分析的・多面的)、情報をアウトプットする(話す・書く)スキルなどを積み上げ式で学習していきます。
「読む、書く、話す、聞く」の
総合トレーニング
「言語技術」の授業で実施される独自のカリキュラム。
どんな授業が行われるのか、ここに一例を紹介します。
<独自カリキュラムの例>
問答ゲーム
言語技術の基礎・土台となる学習です。問いに対して、必ず主語を入れた上で、結論→根拠→再主張の型で返答するゲーム形式の対話を繰り返すことで、自分の意見に対して責任を持つこと、相手の意見を分析的かつ批判的に聞き取る力が鍛えられます。このゲームを通して見につけた型を、議論の際にも応用します。
絵やテクストの分析
「絵の分析」は、情報を構造化して整理する能力を修得するために欠かせない取り組みです。絵本から美術館で展示されている絵画まで、情報を論理的・批判的・分析的・多面的に解釈するトレーニングに用います。また、一冊の本を丸ごと読み込む「丸本」というカリキュラムでは、膨大な情報を圧縮し、必要な情報を抽出し、正確に読み取る力を磨きます。
パラグラフ・
ライティング
「言語技術」のあらゆる取り組みは、「書く」ことに連動させます。最終的には、自身の考えを論文形式の文章で表現することを目標としているからです。問答ゲームで身につけた返答の型は、実は「パラグラフ」と呼ばれる論文の最小単位になっています。そのパラグラフを組み立てて、世界標準の形式で論文を構成するトレーニングを段階的に行います。
子どもの将来を左右する
言語技術教育
三森ゆりか
(有)つくば言語技術教育研究所所長
東京生まれ。中高の4年間を旧西ドイツで過ごす。上智大学外国語学部ドイツ語学科卒業後、(株)丸紅勤務、上智大学文学部博士前期課程等を経て、1984~1988年に外交官の子弟を対象とするドイツ式作文教室、1990年につくば言語技術教室(現「つくば言語技術教育研究所」)を開設。以来、(公財)日本サッカー協会や(公財)日本オリンピック委員会の専任講師、文部科学省言語力育成協力者会議委員(平成18年度)、文部科学省コミュニケーション推進会議委員(平成22年度)、(公財)ソニー教育財団評議員などを歴任。多数の教育現場、企業などで「言語技術」の指導を実践している。
令和5年度より、履正社中・高で私は「言語技術」の授業を指導・監修することになりました。「言語技術(Language arts)」は多くの欧米言語圏の学校で母語教育として実施されており、生徒が高い言語力を獲得し、将来豊かな人間に育つことを目指すものです。この欧米型の言語教育を下地に私が開発した日本語による「言語技術」が目標とするのは3点で、それは問題解決力と表現力、そして教養ある日本人を育成することです。
1つ目の問題解決力とは、クリティカル・シンキング[批判的思考]を用いて情報を分析的、論理的、多角的に検討し、様々な課題に対して妥当な解決策を見いだす能力です。そのような思考を身につけさせるために、生徒にはたとえば絵や文章、丸ごと一冊の本、あるいは説明するための材料など様々な情報を与え、それについて議論をさせます。生徒は対象を「読む」スキル、そして議論するスキルを習得していきます。このように情報を分析的、批判的に読む能力は、そのまま英語等の言語で書かれた文章などを読む際にも、それらの言語で議論する際にも応用が利きます。
グローバル社会で生きるために。
2つ目に身につけたい表現力とは、考えたことを口頭及び記述で相手が理解できるように提供する力です。そのために「言語技術」の授業では「問答ゲーム」と呼ぶ対話の基本練習を下敷きに、考えを口頭で即座に言語化して表現する訓練をします。またそれと並行して、口頭で述べた考えをパラグラフと呼ばれる型に則って文章化する方法を指導します。私達の最終目標は型に則ったわかりやすい論文を記述できる能力を生徒に持たせることです。自分の考えを文章で表現する方法を学習するうちに、生徒の作文力が向上するばかりでなく、考え方にも変化が現れます。
3つ目は、自国の文化に誇りを持つ教養ある日本人を育てることです。「国語」と連携して、現代文で書かれた日本文学のみならず古文や漢文を議論しながら分析的に読んだり、日本や世界の歴史について深く考察したりすることなどを通して、グローバル化が進む現代において日本人として恥ずかしくない教養を身につけることはとても重要です。「言語技術」を実施する国々には、丸暗記式の文学教育や歴史教育は存在せず、それらは分析と議論、作文の対象です。
このように生徒たちは「言語技術」の授業の中で、多くの文章や本、あるいはデータを読みつつ、クラスメートや教員と様々な議論を自由に重ね、学習した方法を用いて多くの作文を記述します。そうするうちに生徒たちは自分の考えを明確に持つようになり、その一方で、他人の意見にしっかり耳を傾け、最も妥当な考えに向かって、議論をすることもできるようになります。こうした社会生活を送るために不可欠な言語能力を獲得させることが、まさに「言語技術」の目指すところです。
検証インタビュー
JR西日本の管理職候補は
なぜ言語技術を学ぶのか?
西日本旅客鉄道株式会社(JR西日本)が全社で「言語技術教育」を導入し、管理職候補の職員への研修を始めたのは2019年のこと。関西を代表する企業の社員は、なぜ言語技術を学ぶのか。同社で研修インストラクターを務める鉄道本部の山佐氏に話を聞いた。
山佐明法さん
西日本旅客鉄道株式会社
鉄道本部運輸部指令業務課
――JR西日本が言語技術に取り組むことに決めた経緯を教えて下さい
「2017年に、新幹線の台車に亀裂が発生したまま走行を継続させるという重大インシデントを起こしてしまったことがきっかけです。その原因の一つに、車両の状況についての社員同士の会話の中で『認識のズレ』があったことがわかりました。そこで私たちは、安全な鉄道を実現することを改めて社会の皆様にお約束し、二度とこのような事象を発生させないという強い決意のもと、再発防止策の一つとして言語技術教育を導入いたしました」
――言語技術を学ぶことで、業務にどのような影響があるのですか?
「弊社では、基本的に列車の運行管理を担当している『運輸指令員』に対して教育を実施しています。指令員は列車の運行に関して判断を求められる場面が多くあり、何らかの異常が発生した場合には、状況を的確に把握した上で路線全体の状況をみながら、各列車の乗務員や駅係員などに指示を出し、安全を確保しつつ列車の運行を正常な状態に復する役割を担っています。社員からは、『言語技術を学ぶことで、相手に結論から伝えたり、結論を直接的に問うような質問を投げかけたりすることができるようになり、指令員として安全を第一に考えた行動をとれるようになった』といった感想をもらっています」
――山佐さんご自身の言語技術への印象は、取り組む前と後でどのように変化しましたか?
「実は最初は、言語技術って国語力なのかなと思っていました。確かに国語力は社会人として必要だろうなとは思ってはいたものの、国語力って漠然としていますよね。しかし研修を受けてみた結果、言語技術とは、論理的かつ体系立った『技術のパッケージ』であるとわかりました。国語力のように漠然としたものでは全くなくて、理系の私でも納得感のある形で受け止めることが出来ました」
「我々の目指す鉄道の
安全性につながっていく」
――言語技術教育を導入して、社内で変化があったことがあれば教えて下さい。
「業務のあらゆる場面で会話量が増加し、不足情報を積極的に補う姿勢が見受けられます。また、『役職に関係なく疑問点や指摘があればその場で発言することが当たり前』という雰囲気が生まれ、職場の風通しもより良くなりました。我々は普段、言葉を使うだけでなく、行動にも全て言語が根底にありますから、普段から『根拠をもって伝える』『根拠を求める』ことを当たり前にすることで、我々の目指す鉄道の安全性につながっていくと考えています」
――履正社中・高が言語技術教育に取り組むことを、どのように思われますか?
「非常に有意義であると感じます。言語技術教育は、受講開始の年齢が低ければ低いほど効果が高いためです。弊社でも新入社員から教育できればベストですが、日ごろの業務をこなしながらスキルを習得するのは、様々な制約があることも事実です。その点、もし入社時点で言語技術を備えている人財であれば、多くの企業にとって大きな力になると考えます。いずれは日本の学校教育の中で言語技術教育が主流となり、日本の人財の質の底上げにつながっていくことを強く期待しています」
※JR西日本の言語技術教育は、(有)つくば言語技術教育研究所の指導に基づいて行われています。
※データは取材時点のものです。
POINT 2
学びの個別最適フォロー
本校は、生徒それぞれに学びのパターンがあると考えています。教科の知識を習得する際にはICTも活用し、一人ひとりの学びの意欲が起動するよう、しっかりとデータに基づいたコーチングを行います。
個人カルテ
(オンライン・ポートフォリオ)の活用
日々の学習・活動履歴、出欠、成績などのデータをクラウド上で一元管理し、可視化された内容をもとにフィードバックを行います。生徒個々の状況に応じた学習サポート、きめ細やかな進路指導を実現します。
タブレット、
PCを活用したICT教育
1週間の
「マイプラン」制度
1週間に一度、前週の学習・活動履歴を振り返る時間が設けられます。その際に次週の学習・活動予定(マイプラン)を自分で組み立てて提出します。そして翌週にそのプランの達成度や進捗状況を確認することで、自身の学びを定量的に分析する視点と、時間のマネジメント能力を養います。
AI学習ソフトを利用した
「個別レッスン」
本校ではスタンダードな学力を最短かつ確実に身につけるため、AI教材も活用します。生徒は個々の学習進度・レベルに応じた「自分専用レッスン」を日常的にこなすことで、自身の知識の伸長を実感。小さな「成功体験」の積み重ねが主体的な学習習慣の獲得にもつながります。
POINT 3
放課後のバリエーション
部活動、進学系ゼミ、英語、そしてプログラミング。学藝コースの生徒は、個人の目標や進路に沿って、放課後の過ごし方を自由にアレンジすることができます。
学藝コース
- ・国公立/医学部進学ゼミ(週3日)
- ・スタンダード進学ゼミ(週3日)
- ・グローバルゼミ(週3日)
- ・プログラミングゼミ(週3日)
- ・Atama+ゼミ(隔週1日)
※専攻ゼミと部活動の内容は予定であり、変更の可能性があります。
部活動
中学
- 文化系
-
- 理科部(週1日)
- 鉄道研究部(随時)
- 合唱部(週1日)
- 読書部(週1日)
- カルタ部(週2日)
- 運動系
-
- サッカー部(週2~3日)
- バスケットボール部(週2日)
- 軟式野球部(週2~3日)
- 卓球部(週2日)
- 陸上部(週2日)
- 女子バレーボール部(週2日)
- 硬式テニス部(週2日)
- 空手部(週2日) など
高校
- 文化系
-
- 理科部(週3日)
- 鉄道研究部(週3日)
- マンガ研究部(週3日)
- 軽音楽部(週3日)
- 将棋部(週3日)
- クイズ研究部(週3日)
- 運動系
-
- サッカー(フットサル)部(週3日)
- バスケットボール部(週3日)
- 軟式野球部(週3日)
- バドミントン部(週3日)
- 弓道部(週3日)
- チアリーディング部(週4日)
- テニス部(週3日)
- バレーボール部(週3日)
- 陸上部(週3日)
- 水泳部(週3日)
- 吹奏楽部(週6日)
- (※1)専攻ゼミ、部活動への参加は任意(希望選択制)となります。
- (※2)中学では昼休みに活動する文化系と、運動系の部活を兼部することが可能です。
- (※3)ゼミの掛け持ちも可能です。
- (※4)高校の運動部は競技コースの強化クラブとは異なります。
VARIOUS SEMINARS
履正社中高
オリジナルの専攻ゼミ
多様な進路志望に応じて、専攻を選択することができます。曜日が重ならなければ、ゼミを掛け持ちすることも可能です(ゼミの内容は予定であり、変更の可能性があります)。
国公立/医学部進学ゼミ(週3日)
東京大学、京都大学をはじめとした国公立大学や国立医学部への入学を希望する生徒に特化した進学ゼミになります。入学時から先取り学習をスタートさせ、科目ごとに対策を行います。
スタンダード進学ゼミ(週3日)
放課後もしっかり学校で学び、目標とする大学への現役合格を実現したい生徒へおススメの専攻です。早慶、関関同立など難関私立大学に合格するレベルを想定しています。
グローバルゼミ(週3日)
ネイティブ教員がオールイングリッシュで行う課外授業です。英会話を中心に歌や映画、TEDを活用し、英語4技能を伸ばすことでTOEICやTOEFLのスコアアップにもつながります。
プログラミングゼミ(週3日)
2025年以降は国立大学入試で大学入学共通テストの「情報」受験が原則必要となります。ゼミでは、プログラミング言語「Python」の習得を最終目標に、授業の枠を超えたスキルをみがきます。
Atama+ゼミ(隔週1日)
全国の塾などで導入が進むAI学習教材を用いた学習支援のゼミです。時間や場所を問わず、効率的に学習を進められます。隔週1回、外部講師による個別学習面談を実施します。
※専攻ゼミは原則無料です(一部、有料になる可能性があります)。
INQUIRY LEARNING
憧れから始まる探究
日本を代表する研究施設や国立大学を見学することで非日常に驚き、外国人の生徒と対話を重ねることで言葉と文化の隔たりを知り、天体観測会をサポートすることで人に感動を与える喜びを味わう。本校は生徒の「心に火をつける」教育をします。
サイエンスツアー
京都大学岡山天文台、JAXA筑波宇宙科学センター(茨城県)、京都大学白浜水族館、京都大学芦生研究林、SPring-8(兵庫県)など公開研究施設を見学体験し、「学んだことが何につながっているのか」を意識。科学に興味を示した生徒は早くから目的意識を持ち、学びをたのしむ力を獲得します。
国立大学キャンパスツアー
百聞は一見に如かず。東京大学、京都大学、大阪大学、神戸大学など、中学生のうちに最高学府の空気を吸って「その気」になれば、理想は現実の目標に変わります。狙いは、生徒の目的意識を育むこと。主体的に学びに向かう姿勢さえ身につけていれば、あとは学びをたのしむだけです。
東京大学金曜特別講座
東京大学教養学部が主催する「高校生と大学生のための金曜特別講座」は、毎年夏学期と冬学期に開講されるオンライン講座です。東京大学の先生方による専門分野の講義により、文理や科目の垣根を超えた好奇心を育むことができます。主に高校生や大学生が対象ですが、中学生や保護者の方の参加も可能です。
※3カ年独立コースの生徒も視聴可能です。
スターウォッチング
2010年から本校が開催する関西最大級の天体観測会、それが「スターウォッチング」です。毎回600名近くの参加者を集め、何十台もの望遠鏡がグラウンドに並ぶ様は圧巻。地域の人々にも愛されるイベントです。そんな行事を支えるのは理科部の部員たち。生徒たちにとって、最高の探究活動の場です。
※理科部には3カ年独立コースの生徒も所属可能です。
POINT 4
国際交流・海外大学進学
「世界は外にあるものではなく、ここが世界だ」。履正社中学校・高等学校は、いながらにして国際感覚を身につける環境を整えるとともに、異なる文化の中に飛び込み、多様なものの見方を獲得する機会を提供します。また、将来の海外大学進学も視野に入れて挑戦したい生徒を力強く支援します。
CULTURE EXCHANGE PROGRAM
多文化交流プログラム
2024年6月現在、予定されているプログラムを紹介します。
インドの留学生受け入れ
2024年9月から12月までの3か月間、インドから留学生を受け入れます。同国に限らず、今後は中・長期の留学生を常時複数名受け入れる態勢を整える予定です。また、本校生徒が中・長期にわたって留学し、異文化を体験するプログラムも用意しています。
インドネシアの高校生(約40名)の受け入れ
2024年度は、インドネシアの2つの高校からそれぞれ約20名の生徒が3日間、本校での学びを体験しにやってきます。一校はイスラム系の共学校、もう一校はカトリック系の女子校となる予定です。言葉や宗教など文化の違いを超えてコミュニケーションをはかる力を中高全体で培います。
オーストラリアの中高一貫校との交流
次年度より、西オーストラリア・パースの名門校との交流を予定しています。本校の生徒は希望に応じて、夏休みの期間に約2週間留学し、現地で語学研修を受けながら様々な文化体験を積むことが可能です。また、英語の成績次第では提携校の生徒に交じって通常授業に参加するオプションも検討中です。
※将来的には、相互交流の形をめざしています。
ニュージーランドの高校生(約40名)の受け入れ
2025年4月、ニュージーランドの2つの中高一貫校から、それぞれ約20名の高校生を3~5日間にわたって受け入れる予定です。一校からはラグビー部の部員が、もう一校からは一般の生徒が同時期に来日し、日本の学校文化を体験します。本校では、学内での交流プログラムを目下企画中です。
※近い将来、本校からも現地を訪問し、交流を深める予定です。
ホストファミリーバンクへの登録
本校の在校生のご家庭は、海外からの留学生が日本に滞在する際の「ホストファミリー」に立候補・登録することが可能です。短期・長期を問わず、海外の留学生を自宅に迎え、共に暮らすことは貴重な国際経験となります。中学生・高校生ともに登録可能ですので、ぜひご検討ください。
ENROLLMENT IN
AN OVERSEAS UNIVERSITY
海外大学進学プログラム
本校では、海外大学への進学も積極的に推進していきます。国内の大学と海外大学の教育環境の違いを認識した上で、生徒自身の将来の方向性にあった進路指導を心がけます。
全米ハイランク18大学への入学が保証される
「U.S.Dual Diploma Program」。
当プログラムは、アメリカ東部の名門進学校と提携し、本校に通いながら2年間、放課後の校内や自宅でオンラインのライブ授業を受講し、セルフスタディーを進めるものです。プログラムを修了すれば、履正社高校卒業時に、本校卒業証書に加えて米国の高校卒業証書も授与され、全米のハイランキング(トップ2~8%)18 大学への推薦入学が100%保証されます。条件を満たせば給付型奨学金を得ての米国大学進学も可能になるほか、国内大学の総合型選抜入試でも有利となる上に、「帰国子女枠」での受験も可能になることから、進路の選択肢が国内外で大きく拡がることが期待されます。
毎年3回(5月、9月、1月)のスタート時期が設けられており、最も早期で中学2年生の1月からプログラムに参加することができます(履正社高校1年の12 月でプログラム修了)。受講には英検2級以上の英語力が必要ですが、準2級、3級の力があれば「準備コース」から始めることもできます。
マレーシア6大学との提携。指定校枠の獲得。
2024年、本校はマレーシアの6大学と協定を交わし、各大学3名ずつ計18名分の指定校推薦入学枠を獲得しました。マレーシアは学費が日本の半分程度、欧米の3分の1程度と安価である一方、国際化の達成度や教育水準が非常に高いことから、進学先として近年国際的に注目を集めています。
本校では学術基盤センターの「多言語多文化教育部」と進路指導部の連携のもと、マレーシアも含めた海外への進路を検討する生徒を対象に「海外大学進学説明会」を定期的に催す予定です。
オーストラリア トップ大学への近道となる
「UNSW京都キャンパス」との提携。
2024年、本校は世界大学ランキング19位、アジアで第7位(※1)の名門大、シドニーのニューサウスウェールズ大学(UNSW)の大学進学準備(ファウンデーション)コースであるUNSW 京都キャンパスと協定を結びました。このプログラムは、履正社高校卒業後に、同コースでの9カ月間の学びを修了すると、UNSWへの入学が100%保証される制度です。
通常、日本の高校を卒業してオーストラリアやイギリスの大学に進学する場合は、現地で英語力や学習スキルを身につける約1年間のファウンデーションコースを修了する必要がありますが、その期間の単位を日本で取得できれば経済面で大きなメリットがあります。さらに本校卒業生は130 万円の学費減免を受けることができるため、実質的に国内の私立大学に進学する場合と変わらない金額で1年目を終えて、その後の現地での3年間の大学生活に臨むことができます。(※2)
※1 「QS世界大学ランキング2025」より
※2 オーストラリアやイギリスの大学は3年制です