篠ミニ 10.23 4年早く?阪大に降り立つ3年生―履正社中学
こんにちは、篠岡です。
中学生は、昨日中間試験を終え、今日は試験返却・解説の日となっています。
そこで、この日を利用して、中3学藝コースの生徒約60名は、朝から阪大吹田キャンパスにお邪魔しています。
モノレール阪大病院前に集合した一行は、自然豊かなキャンパス内を15分ほど歩き、
「大阪大学核物理研究センター」を訪問しました。
ここは、大学附置の加速器としては国内最大のサイクロトロン加速器施設で、全国各地から、さらには海外からも研究者が訪れます。冒頭写真の巨大な装置が、その「リングサイクロトロン」です。
履正社高校では1年中頻繁に、様々な「キャンパスツアー」や「大学の先生の講演会・説明会」などを実施しています。
一方、中学生だけの団体を受け入れてくださる大学は現状少なく、平素中学生は高校の催しに加わる形で参加しておりす。
しかし、当センターでは、2年前から毎年、履正社中学生を対象に解説講義と施設見学を実施してくださっており、とてもありがたいことです。


早速、講義室で石川貴嗣教授より約60分間、中学生にもわかるよう噛み砕いて、当センターの施設や研究内容を説明していただきました。
ただ、終盤は少し専門的になり、大人でもギリギリついていけるくらい。物理を習った高校生なら最後まで理解できたのかもしれません(数年後また来ましょう)。
しかし、理屈は難しくても、素粒子や原子核の研究が、身の回りの様々なこと(中性子を利用したがん治療や、宇宙線によるIC・半導体の誤作動を防ぐための実験など)に繋がっていることは中学生たちにも理解できたようです。
「実際に設備を見てもらった方がより実感できる」という先生のお言葉に従い、後半は実験棟の見学に向かいます。


実験設備は広々としていますが、人が通るスペースは最低限。通路は細く入り組み、頭をぶつけそうになるほど天井の低い場所もありました。これは、建設コストを少しでも削減し、その分、実験設備を充実させるためだそうです。
また、至る所に謎の数式(物理の計算式?)が落書きのように書かれており、研究者の日常を垣間見た気がしました(私には何のことかさっぱりわかりませんでしたが…)。
これらの装置では、電場で陽子や原子核を加速し、磁場で軌道を曲げながら、さまざまな実験に利用します。企業などが実験にこの装置を利用する場合、利用料金は1時間20万円にもなるそうです。
冒頭写真にある、日本最大級の粒子加速器「リングサイクロトロン」は、実際に間近で見ると圧巻です。この装置では、陽子を光速の約70%まで加速できるそうです。

もっと詳しく、いろいろ説明していただいたのですが、私の理解力・記憶力ではこれが限界…。
知ったかぶって適当なことも言えませんので、この先は、下のリンクから皆さん自身でお確かめください。
【外部リンク】👉大阪大学 核物理研究センター

約60分の貴重な施設見学も終わり、気づいたら昼時。
空腹を抱えたまま、阪大の学食へ急ぎ移動し、皆で美味しくてリーズナブルなランチをいただきました。
これにて、本日の“阪大キャンパスツアー”は終了。
モノレール駅まで皆で移動し解散となりました。

《今日のこぼれ話》
実験棟を出た辺りから、何人かの生徒の目の輝きが明らかに変わったように見えました。
そのうちの一人が「どうやったらここでの研究に加われますか?」と質問。
「いろいろ道はあるけど、一番の近道は阪大理学部の物理学科に入ることかな」という先生の言葉に、
その生徒は「はい、わかりました」と。
「?…ほんとにわかってる?」 わかってるとしたらたいそう心強いことです。
今日1日の体験が、たとえ一人でも中3生の誰かの心に灯をつけてくれたなら、イベントを企画した甲斐があったというものです。
未来の研究者は、意外とこんな小さな出来事から生まれるのかもしれませんね。
今日、心に灯がともった皆さん、これからもその気持ちを忘れずに。