物語の構造図で『ごんぎつね』を読む

物語の構造図で『ごんぎつね』を読む

「構造」をもとに小説を読み解く

今回は、中学1年生の言語技術の授業風景を紹介します。
新美南吉の『ごんぎつね』を、物語の構造図に落とし込みながら分析しました。

ちなみに、中学1年生は前回・前々回の授業で「物語の構造図」について学習しています。
物語には、冒頭・発端・山場、、、と「構造」があります。
今回の授業では、その構造をもとに作品を読み解いていきました。

兵十が悪い? ごんが悪い? それとも……

ところで、皆さんは『ごんぎつね』の最後の場面をご存知でしょうか。
兵十が、ごんを撃ってしまうあの場面です。
あのシーンでは、 「兵十が悪い」 「いや、ごんが悪い」 と、意見が分かれることがあります。
今回の授業では、構造図を使いながら兵十とごんの行動や心情を整理して考えていきました。

授業の最初に同じ質問をすると、 「ごんが悪い!」 「兵十がかわいそう!」 などと、さまざまな意見が出ました。
しかし、構造図に沿ってごんの視点、兵十の視点の2つに分けて、整理しながら読み進めていくと、それぞれの行動には理由があることが少しずつ見えてきました。

授業後には、 「なぜ兵十がごんを打ったのか」 「なぜごんは撃たれる前に、あのような行動をしたのか」などの理由が見えてきました。

「クリティカルシンキング」を育てる

次回の中学1年生の授業では、「丸本」と呼ばれる、小説作品を一冊丸ごと分析する学習を行います。
そこでも、今回学んだ物語の構造図を活用しながら作品を読み深めていきます。

中高六年一貫の学藝コースのでは、年間を通して3冊の小説を読んでいきます。
このような学習を通して、物事を批判的・多面的に分析する視点(クリティカルシンキング)を育てるとともに、多くの本に触れながら教養を深め、将来社会で活躍できる力を身につけてほしいと思います。

まだまだ中学1年生の言語技術は始まったばかりです。 今後も授業の様子をブログでお伝えしていきます。

デジタル
パンフレット
中学校 説明会 募集要項