【道徳】あなたは社会とどう関わるか?

【道徳】あなたは社会とどう関わるか?

本日、中学2年の道徳の授業では、ゴリラ研究者の山極寿一さんが、ゴリラの生活や社会をニホンザルと比較しながら、人間社会はどうあるべきか、そんな社会の中で私たちはどう生きるべきかについて語った文章を題材に、「社会をつくる一員として私にできること」について考えました。

文章の中では、ゴリラのドラミングは威嚇ではなく、程よく自己主張をして、相手の関心や反応を引き出す手段であるということや、ケンカが起きた時には強い方に加勢するニホンザルに対して、ゴリラはどちらにも加勢することなく、雌も子供も関係なくただそのケンカの仲裁に入るという習性を例に出して、階層社会のニホンザルと、対等社会のゴリラが比較されていました。

生徒たちは,以下のようなことをゴリラの社会から学びました。

・争うのではなく、お互いを尊重し、対等に接し合うこと。

・勝ち負けで立場を決めないこと。

・強い人の味方だけをするのは良くないということ。

・力の差を表面に出して付き合おうとしてはいけないこと。

・誰かを贔屓せず、みんなの意見を聞き、公平に考えるべきであること。

また、「社会をつくる一員として私にできること」については、以下のようなことを考えました。

・自己主張もしながら、周りの意見を尊重すること。

・全員が対等な立場になれるように、相手と話し合うこと。

・相手を敬っても、相手を見下すことはしないこと。

・何かの順位がついたとしても、立場は全く変わらないようにすること。

・一見自分が関係していなくても、周りで起こっている出来事を自分のことと捉えて考えてみること。

・他人の意見をリスペクトすること。

・相手によって態度を変えすぎないこと。

・違う意見の人に対して、否定から入らないこと。

・感情だけを出すのではなく、相手に言葉を投げかけること。

・個人の得意分野や一人ひとりの意見を尊重すること。

最後に、授業の終わりには,本日の題材にマッチした楽曲を聴き、特に共感した歌詞についても考えました。

SMAPさんの「世界に一つだけの花」の歌詞のうち、生徒たちが共感したフレーズとその理由を紹介します。

「僕らは世界に一つだけの花」

・自分は一人しかいなくて、一人ひとり違う個性や性格を持っていると思えたから。

・花に例えたことで一人ひとりの美しさも表現されていると感じたから。

・社会に生きる一人一人は違う人生を生きているから、他人と比べて生きるのではなく、社会の一員としてしっかりと自分の人生を生きるという意味に聞こえたから。

「一人一人違う種を持つ」

・性格を種に言い換えているようで、十人十色のような意味を表していると思ったから。

・この世界には色んな人種や性格、外見、個性の人がいて、みんな違ってみんないいと思えて、心に響いたから。

「その花を咲かせることだけに一生懸命になればいい」

・自分の得意なことを極めたらいいよという意味に思えたから。

・他の人のことを気にするのではなく、自分の道を進んでいけばいいという意味に思えるから。

・たとえ人に馬鹿にされても、気にせずそのまま頑張ればいいと励まされている感じがするから。

「この中で誰が一番だなんて 争うこともしないで」

 ・私は他人と自分とを比べてしまうので、比べるのをやめて自分らしくそのままでいたいと思えたから。

「頑張って咲いた花はどれもきれいだから仕方ないね」

 ・全員違うけれどみんな良いという言い方が素敵だから。

とあるクラスで「この曲を初めて聞いた人〜?」と聞いてみると、5名ほど手が挙がりました。平成で唯一トリプルミリオンセラーを達成したこの曲でも、こうなるのかと驚かされました。

中学2年生にも分かりやすい歌詞で、みんな真剣に一つ一つのフレーズを聴いていました。

私たちが音楽を聴くとき、やはり歌詞よりもメロディーやリズム、テンポ、トーンなどに注目がいきがちです。

改めて歌詞だけに目を向けることで、見えてくる景色がありますね。


本日の教材:『新しい道徳2』(東京書籍)より「人生でだいじなことはみんなゴリラからおそわった」(文・山極寿一、絵・平田利之)

中学第2学年 学年主任 河本健斗