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2025.02 UPDATE

【多言語多文化教育部】ニュージーランド・タウランガ/テプケより

こんにちは。「学術基盤センター」センター長の松本です。

先日は西オーストラリア州パースからお届けしましたが、今日はニュージーランドからお伝えします。

金曜日まで Emmanuel Catholic College で仕事をし、翌土曜日の19:00過ぎにパース国際空港から出国しました。夕陽に照らされながら飛び立った飛行機は、偏西風に乗り、白み始めたニュージーランド北島の最大都市、オークランドに着陸しました。お隣の国とはいえ、大陸を西から東へ横断したさらにその先ですので、約6時間ほどかかります。その上、パースとニュージーランドの間には現在5時間の時差があり、着いたのは日曜日の朝6:00(パースは深夜1:00)過ぎ。簡単にいうと夜が5時間減るので、さすがに眠いです。そんな中、さらに国内線のプロペラ機に乗りかえ、40分ほどのフライトで、9:30にタウランガという街に降り立ちました。

タウランガは、北島の北の海岸沿い、内海に突き出た半島の街です。マウンガヌイ山が見下ろす、こじんまりした可愛らしい街ですが、実は歴史的な建物なども多い、ニュージーランド第一の貿易港でもあります。そして、ここから30分ほど離れたTe Puke(テプケ)という街に、履正社の交流校 Te Puke High School(以下TPHS)があるのです。TPHSからは、今度の4月に9名の生徒さんたちが履正社を訪れることになっているため、その準備にやってきたというわけです。

まず、ニュージーランドと言ってみなさんがイメージするものは何でしょうか? キウイフルーツや、ラグビーのオールブラックスを思い浮かべる人もいるかもしれません。あるいは映画「ロード・オブ・ザ・リングス」、それとも「ホビット」でしょうか?

テプケは、マオリ文化の中心都市ロトルアからも程近く、その周辺はキウイフルーツの名産地。周りの至る所にキウイ農園や牧場が点在しています。実は、日本に入っているニュージーランド産キウイフルーツの高級ブランド「ゼスプリ」のほとんどはテプケ産。皆さんも知らないうちに繋がっていた土地なんです。

また、ニュージーランドの気候は、「地中海性気候」のパースとも、「温暖湿潤気候」の大阪とも違い、西ヨーロッパの大部分と同じ「西岸海洋性気候」で、夏もそれほど暑くならず、冬もそこまで寒くなりません。乾季だったパースからくると、昼間は少し蒸し暑く感じますが、日本の夏のようなジメジメした暑さではなく、朝夕は涼しいと感じることもあるくらいです。日本の3月から4月くらいで、花粉が飛んでいない感じでしょうか。

TPHSでは、日本語の授業やフランス語の授業、マオリ語の授業、そしてESOL(英語を母語としない生徒のための英語)の授業に参加しています。日本語担当のNicola先生、フランス語担当のAli先生は、4月に生徒たちを引率して履正社に来る予定の先生方で、私はその先生方の授業に入り、日本語や英語、フランス語を教えるお手伝いをしています。11日には、日本語の授業で、建国記念日についてたくさん質問を受けました。

また、Liddle 校長先生とも打ち合わせをし、近く協定を取り交わし、交流校として相互に訪問し合う約束をしてきました。履正社の生徒の皆さんは、2026年度から隔年でTe Puke High Schoolを訪れることになります。Liddle校長先生とは半年ぶりの再会なのですが、お会いした時、ワイシャツもネクタイも、色がまさかの丸かぶりで、「なんだか気が合うねえ」と、お互いよもやの事態に笑ってしまいました。

また、水曜日の放課後には、4月に日本を訪れる予定の生徒と保護者の皆さんに向けて、説明会を実施しました。どこの国の人々にとっても、外国を訪れるのはお金もかかりますし、何より保護者の皆さんは心配ですから、たくさんの質問を受けました。私の説明が少しでも安心していただける機会になったなら良かったです。

タウランガは、眼前に広がる海から穏やかな潮風が、テプケは、丘の上の緑豊かな牧草地帯が、どちらもとても心地よいところです。4月には、この街から9人の生徒と2名の先生方を、履正社にお迎えします。ホームステイや交流のあり方はこの後詳細を決定していきますが、彼らの到着が今からとても楽しみです。

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