言語技術教育
全ての学力の土台となる、
論理という「技術」。
本校は、(有)つくば言語技術教育研究所と全面提携し、欧米標準の言語技術(Language Arts)教育を導入しています。中高一貫の六年間で体系的に学ぶ生徒も、高校から三年間で集中的に学ぶ生徒も、在籍期間に応じて着実に力を伸ばせる設計です。世界標準の論証力と批判的思考を養い、全教科の理解を支える学力の基盤を形成。難関大学入試への対応力に加え、探究や国際活動にも生きる論理的思考を育てます。
言語技術が必要な理由
「センス」に頼らない、積み上げる言語技術。
言葉の力は、才能や感覚だけに左右されるものではありません。本校ではこれを、数学のように誰もが体系的に習得できる技術と捉え、「聞く・話す・読む・書く・考える力」を段階的に育成します。論理的思考の型を身につけることは、国語にとどまらず、数学や理科をはじめとする全教科の理解を深める確かな基盤となります。
世界標準の「論証力」で、国際社会に通用する力を育てる。
国際社会やビジネスの現場では、結論と根拠を明確に示す「論証力」が求められます。本校では、欧米で標準とされるこの思考技術を中高段階から体系的に指導。多様な価値観を持つ他者と対等に議論できる力を養い、将来どのような環境においても自立して活躍できる、確かなコミュニケーション力を育成します。
「正解」のない問いに向き合い、批判的思考力を育てる。
感情や印象に流されるのではなく、文章や事象を客観的な根拠(エビデンス)に基づいて分析する「クリティカル・シンキング(批判的思考)」を体系的に指導します。情報を多角的に捉え、自らの考えを論理的に構築する力は、難関大学の記述式問題や総合型選抜への対応にとどまらず、AI時代に求められる「問いを立て、解決へ導く力」の中核となります。
プログラムの体系
履正社の言語技術教育では、さまざまなプログラムを行っています。そのなかでも代表的なものをご紹介します。
言語技術教育の「イロハのイ」と言える対話トレーニングです。世界標準の論理構造「結論→根拠→まとめ」の型を用い、主語を明確にして考えを述べる習慣を身につけます。この思考の型を文章表現へと発展させたものが「パラグラフ・ライティング」です。話すことと書くことを連動させながら、小論文やプレゼンテーションにも通用する論理的な発信力を育成します。
「何となく」の感想から脱却し、絵画や文章を客観的な証拠(エビデンス)に基づいて分析・解釈する「クリティカル・リーディング」を習得します。絵の分析から始めて観察眼を養い、徐々に複雑なテクスト分析へ移行。年に数回、小説を一冊通して精読・考察する「丸本分析」と呼ばれる授業を通して、要点を圧縮して理解する力や、論理的・構造的な分析力を鍛えることもあります。
情報を整理し、相手に分かりやすく伝えるための手法の一つが「空間配列」です。「全体から部分へ」「大から小へ」の論理的順序で物事を描写する訓練を通じ、頭の中のイメージを正確に言語化する力を磨きます。この構成力は、全教科の記述力向上を支える基礎技術であり、将来、学びの場はもちろん、仕事や日常生活においても自らの考えを的確に伝えるための確かな基盤となります。
中学校での取り組み
日本で唯一の、中高六年一貫指導。
中学校の学藝コースでは、「言語技術」を主要教科の一つとして位置づけ、週2コマの授業を実施しています。欧米で標準とされる言語技術(Language Arts)を、中高6年間で体系的に学ぶ独自のカリキュラムです。「聞く・話す・読む・書く・考える力」を基礎から応用へ段階的に積み上げ、全教科の理解を支える学力の土台を形成。難関大入試への対応力と、将来社会で自立して活躍できる力へとつなげます。
- ※3ヵ年独立コースでは、「言語技術」の授業は実施していません。
英語など、他教科への相乗効果。
言語技術で培う「論理的思考力」は、全教科の学びを底上げします。英語においては、世界標準の「思考の型」を習得し、母語で論理を組み立てる力が、海外研修や短期留学先での深い対話や議論を可能にします。また、数学の証明や理科の考察における論理の構築、社会の多角的な資料分析、国語の記述力向上などにも直結。自ら問いを立て、根拠をもって説明できる力を育てます。
高等学校での取り組み
探究学習×言語技術
探究学習の成果を左右するのは、情報を的確に読み解き、論理的に再構築する「言語技術」です。本校では、総合探究の時間に言語技術を指導し、問いを立てる批判的思考力や、証拠に基づいて論証する力を育成。情報収集から分析、発表に至るまで一貫して支えるこの基盤があるからこそ、探究は単なる調べ学習にとどまらず、大学入試や実社会で求められる課題解決力へと発展します。
- ※学藝コースS類では、2026年度入学生より、総合探究の時間に加え、年間20時間「言語技術」の授業を実施します。
強化クラブ×言語技術
一流のアスリートに不可欠なのは、瞬時に状況を分析し、最適な判断を下す「論理的思考力」です。本校は、日本サッカー協会やJOCエリートアカデミーも導入している「言語技術教育」を主要強化クラブで採用。プレーの意図を明確に言語化し、チームで共有する訓練を通じ、競技力向上に加え、世界で対等に渡り合えるコミュニケーション能力も兼ね備えた、自立した競技者を育成します。
監修者
三森ゆりか先生
つくば言語技術教育研究所所長
中高時代をドイツで過ごし、欧米標準の「言語技術」を日本向けに体系化。上智大卒、商社勤務を経て「つくば言語技術教育研究所」を設立。論理的思考を育む指導は、日本サッカー協会やJR等の企業研修、学校教育の現場で幅広く採用されている。著書『ビジネスパーソンのための「言語技術」超入門』(中央公論新社)他多数